大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』(C)2009「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説」製作委員会(画像クリックで拡大)

 いまだかつてない規模で映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』を中国で公開する──。このプロジェクトを円滑に進めるために、作品自体も大きな役割をはたした。

 中国では映画を公開するために、当局による検閲を通過する必要がある。ウルトラシリーズは基本的に子ども向けの作品であるため、政治的な意図でのカットを要請されることはほとんどないが、それでも「劇中に登場する軍服が、中国人民軍の軍服に似ているといった理由でカットを要請されることがある」(円谷プロダクション 社長 大岡新一氏)という。

 しかし『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』の場合、ウルトラシリーズの通常の作品とは異なり、舞台はウルトラマンたちの故郷である「光の国」。「地球上の話ではないので、そういう意味ではハードルが低かった。これが地球上で国境が絡むような物語だったら、難航したかもしれない」(大岡氏)。

 また、映画を上映すると決断する前には、中国「国産」であればテレビ放映できることから、日中共同製作でテレビシリーズを作ることも模索した。そこで、製作資金以上にネックとなったのが中国産というコピーライトをつけることに対する迷いだ。