ついにそのときが来た──。

 2001年12月1日に『ハリー・ポッターと賢者の石』が初日を迎えて以来、これまでに7作品が劇場公開されてきた『ハリー・ポッター』シリーズ。そのファイナルとなる『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』の公開が始まるのだ。

 一足先に本作を見終えた感想を、ひとことで表せば「終わった」というもの。例えて言えば、何十巻もあるシリーズ小説の最後のページを閉じたときのような気持ちだろうか。

 小説では何巻、何十巻にわたって物語が展開していく例は多々あるが、映画ではこれが初の試みと言っていいだろう。もちろん、1話完結型の作品なら『男はつらいよ』のような長寿シリーズもある。だが、1つの物語を何作・何年にもわたって展開するとなると、『ロード・オブ・ザ・リング』のようにせいぜい3部作がいいところだ。

 そもそもシリーズ映画は、1作目が大ヒットしたからこそ、続編製作が決定するのが通例だ。もちろん、本シリーズも1本目がヒットをしていなかったらどうなったかは定かではないが、それでも、初期の段階からJ・K・ローリングによる原作シリーズ全作を映画化するという発想は、大きなチャレンジであったに違いない。

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