Evernoteのプレミアム会員(有料)になってから、利用する機会が増えたiPhoneアプリがある。ジャストシステムの「ATOK Pad」だ。パソコンでおなじみの日本語変換ソフト「ATOK」を、iPhone上でも使えるように開発されたアプリである。定価1200円(7月13日現在はセール中で800円)もするため、高額なアプリに思えてしまうが、最近は金額に見合う価値が出てきたと思えるようになってきた。

 理由は3つの連携機能にある。1つ目は、「他アプリからの連携」だ。以前のコラムでも紹介したが、筆者はDropboxに保存したテキストファイルを「Textforce」(350円)というアプリでiPhone上に読み込み、さらにATOK Padへとデータを渡して、原稿の推敲作業をしている(関連記事)。パソコンを使いづらい電車やバスなど、移動中に原稿を読み返せるためとても役立っている。ビジネスパーソンならば、作成中の企画書や会議の資料などを確認するときに役立つはずだ。

 2つ目は冒頭に述べた「Evernoteとの連携」である。ATOK Padは当初、ATOKのIMEが使えるといっても、要は単独で動作するメモアプリにすぎなかった。しかし、その後のバージョンアップでEvernoteとの同期機能が追加され、ATOK Padで書いたメモを、Evernote上のノートとして登録できるようになった。つまり単独のメモアプリから、クラウド対応のメモアプリへと進化したのだ。

 定期的に自動で同期作業を実行できるし、テキストだけなので同期時間も短い。このため、気になったことをサッとメモするのに使うようになった。移動中に気になったことや、思いついたアイデアをATOK Padでメモし、自宅に帰ってからパソコン向けのEvernoteクライアントで読み返している。

Dropboxに保存したテキストファイルをTextforceで取得したら、連携機能でATOK Padへ転送。すると、ATOKの日本語入力環境で文章を追加修正できる(画像クリックで拡大)

TextforceからDropboxのアカウントを設定すると、上の画面のように保存しているテキストファイルがアプリ上に表示される(画像クリックで拡大)

ATOK Padに追加されたメモの同期機能。機能を有効にしたあと、Evernoteのアカウントを設定することで、連携機能が利用できるようになる(画像クリックで拡大)

「メモの同期」機能を使うと、ATOK Padで書いたメモが、Evernote上ではノートとして登録される。ATOK Padはメモアプリなので追加修正や同期が簡単だ。メモはパソコンのEvernoteクライアントから取り出せる(画像クリックで拡大)