人間誰しも美しく生活したいと思っている。それは見た目だけじゃない。中身から美しくということだ。

 それはクルマも同じである。今どきクルマを実用性だけで買う人はいない。だったらトラックやバンでいい。そうではなく、乗る人の身体はもちろん、時には頭や心まで気持ち良くしてくれるから買うのである。それはスタイリングであり、走りであり、質感であり、ブランド性であり、知的興奮を誘うエピソードである。クルマはある意味、五感で味わうプロダクトだ。だから楽しくも難しいのである。

 というわけでこの“ビューティフルカー”では私、小沢が美しさや知的エピソードを中心にクルマを語っていこうと思う。

<コンセプト>
今までにないイイとこ取り?

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 自分で言うのもなんだが、私は若干質感フェチの気がある。ボディーの塗装品質なんかかなり気になる方だし、特にインテリア。ぶっちゃけ安っぽいのは苦手だ。

 もちろん、プラスティッキーだけどセンスのよさを感じさせる初代スマートや、無骨の塊のジープ「ラングラー」みたいなのも嫌いではない。だが、デザインに多少しゃれっ気がなくても質感が全域で高いドイツ車、例えばフォルクスワーゲンやアウディ系などは安心して乗れる。それと素材の使い分けが上手なイギリス車は、バッチリ決まったものなら本当に欲しくなる。今のレンジローバーなんていうのは実に上質かつオシャレだ。高くて買えないけど(笑)。

 翻ってフランス車。デザインにしろ、走りにしろ、個性的でカッコいいものばかりだが、今一つ踏み切れないものも多かった。もちろん安っぽいがオシャレな初代ルノー「トゥインゴ」は中古で持ってたし、同様にプジョー「206CC」も新車で買った。だがこのデザインで、質感がドイツ車並みだったら…と思ったことも少なくない。

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