中国で人気の動画コンテンツと言えば、小羊の仲間たちとそれを食べようとする狼夫婦のドタバタアニメ「喜羊羊与灰太狼」の一択だったが、特撮ものでも中国産コンテンツの人気がじわじわ上昇している。そのヒーローの名は「鎧甲勇士(カイジャヨウシ)」。

一躍注目を浴びつつある奥飛(AULDEY)

 雑然としていた中国デパートのおもちゃ売り場が、日本のようにキャラクター別に整頓されたという話は、「日本色に染まりつつある中国のおもちゃ売り場」で紹介したが、それも今は「雰囲気は日本、キャラクターは中国」に姿を変えつつある。

 おもちゃ売り場で勢力を伸ばしている中国メーカーのひとつが「奥飛(AULDEY)」。赤の正方形と青の正方形がつながる同社のロゴは、日本人ならプラモデルメーカーの老舗タミヤのもどきではないかと勘ぐりそうなところ。そのロゴが示すように、元々はミニ四駆もどきをリリースしていた会社である。ミニ四駆もどきをリリースする、タミヤもどきのロゴを持つメーカーは数多くあるが、奥飛はその中でも最も有名だ。

整然としたおもちゃ売り場。かつての乱雑さはすでにない

奥飛のWebサイト。どこかで見たようなおもちゃが並ぶ

 その奥飛が勢力を拡大しているのは、ミニ四駆もどきによってではなく、子供向けコンテンツの版権モノを展開しているからにほかならない。同社の歴史を見ると、2007年からアニメ制作とのコラボレーションビジネスを本格的にスタートしているようだ。特に奥飛が販売する戦隊ヒーローものの「鎧甲勇士(カイジャヨウシ。英語でARMOR HERO)」、女児向けの「巴拉拉小魔仙(バララ シャオモシェン。英語でBLAZING TEENS)」が人気で、前者であれば武器、後者であればおしゃれ変身グッズが広く販売されている。日本の児童向けヒーロー、ヒロインものは、中国でもウケがいいのだろう。奥飛はそれらのおもちゃ制作・ライセンス販売などもしているようだ。

鎧甲勇士。日本の戦隊ヒーローものそのまんまだ

巴拉拉小魔仙。こちらは「セーラームーン」「プリキュア」の流れ

デパートのおもちゃ売り場ばかりでなく、スーパーでも普通に売られている