第3回沖縄国際映画祭で、今年から力を入れるようになった「地域発信映画」というジャンルがある。地方を舞台にオリジナルの脚本で、約30分の作品を撮るというものだ。

 今年は7地域7作品が出品されたのだが、その中に『とんねるらんでぶー』(池田千尋監督)という作品があった。静岡県の三ケ日町(みっかびちょう)を舞台にしたこの作品は、三ケ日祭りでミカンのキャンペーンソングを歌う少女がヒロイン。「同じ歌うならNHKホールや日本武道館で歌いたい」と思い立った彼女の「都会へ出たい、でもなかなか出る勇気がわかない」というジレンマを描いた秀作だ。

 そのヒロインを演じたのが吉永淳である。

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 映画祭では上映前に舞台あいさつがあったのだが、池田監督の横に立っているのが、ヒロイン・咲子を演じた少女だとは思えなかった。そこに立っていた女の子は髪も長いし、足も細い、少女らしい少女だったからだ。

 『とんねるらんでぶー』のヒロインはショートカットで、少年のような陰影をたたえた少女。あの咲子が、あの舞台上の女の子? 調べてみると、どうやら同一人物らしい。

 10代にして、あそこまでバケられるものなのか。これはぜひ一度お会いしたいと思っていたら、石井裕也監督の新作映画『あぜ道のダンディ』に出演しているではないか。こちらの作品では“普通の女の子”の役だ。

 どちらが、本物の吉永淳? と思っていたところ、今回お会いできることになった。

沖縄国際映画祭『とんねるらんでぶー』のWebページ

『あぜ道のダンディ』のオフィシャルサイト