原作は累計130万部を超えるベストセラー

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 難しかった理由はおそらく、それぞれの役からほとばしる感情が、表面を演じるだけでは繕えないものであったからだろう。彼女ら4人が演じた役は、表面的にはわかっているのだ。何が正しく、どう行動すべきかを。だが、わかっていても、どうにもならないことがある。この映画では、そうした不条理が語られている。

 原作は累計130万部を超えるベストセラーなだけに、すでに読んでいる方も大勢いるだろう。ここでは、映画との違いについても触れておこう。ひと言で言えば、構成もディテールも、かなり原作に忠実に映画化されている。もちろん、2時間27分という尺に収めるからには、まったく同じとはいかない。恵理菜の妹が登場しないなど、カットされている箇所は多々あるが、全体として、原作ファンも納得の作品に仕上がっていると思う。

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