当初、2011年3月25日に国内発売が予定されていたアップルの「iPad 2」。4月18日時点でいまだに発売日が決定しない。

 多くのユーザーが、iPad 2の発売を待っているはずだ。日本のユーザーが心待ちにしているのは、実売データからも明らかだ。調査会社BCNによると、3月の「スレートPC」(iPadもこの中に含まれる)の販売実績は、2月の第1週に比べて約6割の水準で推移している。

 当初予定されていた3月25日の発売日を含む、3月21日~27日の集計では、2月第1週を100とした場合、PC全体の販売台数実績は112であるのに対して、スレートPCは56と大きく落ち込んでいる。この落ち込みは、明らかにiPad 2の買い控えだ。

 BCNの調査では、スレートPCがPCの集計に含まれているため、iPad 2が予定通り発売され、潤沢に製品が供給されていたら、PC販売全体の販売指数は、震災後とはいえ、驚くべき伸びになっていたかもしれない。

 アップルの発表によると、日本での発売延期は、日本が災害復興を目指す状況にあることから判断したものだという。

 公式なコメントでは、「日本と、日本にいる私たちの仲間が災害からの復興を目指す中、日本でのiPad 2の販売を延期することといたしました。大きな悲しみを受けたすべての日本の皆さまに、心からお悔やみ申し上げます」としている。

 「部品の調達が遅れているとか、品薄が続く海外への振り分けを優先したということは一切ない」と、アップルでは一部の憶測を完全否定する。確かに、日本の現状を理解し、延期を決定した同社の判断にはうなずけるところもある。

東日本大震災の影響で発売が延期されたアップルの「iPad 2」(画像クリックで拡大)