日本人観光客の多いハワイへの影響も

 一方、日本で品薄が報じられる食料品。先日、日本食料品店に行ったところ棚に大きな空間があった。店員に理由を聞くと、「たくさん買われるお客様が多いんです」とのこと。「いずれ輸入品が入らなくなるから今のうちに」と、“国際的買い占め”をする人々と、「日本の家族が商品を買えないので米国から送る」と“輸入品の個人輸出”をする人々がいるためだそうだ。そして米国政府は先週、生鮮食料品への放射能問題で日本製乳製品などに輸入禁止措置を講じた。「今は問屋にある在庫でまかなっているが、その後は日本から輸入できるかどうかわからない」店主は不安げな顔で語っていた。

 震災の影響はモノ以外にもあらわれている。たとえば旅行業界。米国には毎年多くの日本人観光客が訪れているが、今年はその数は激減するだろう。中でも日本人にもっとも人気があるハワイへの打撃は大きい。同州観光局によると2010年のハワイへの渡航者数は全体で約700万人。そのうち約123万人が日本人だったという。しかし、震災後その数は3月は25%、4月は45%の落ち込みを推定している。今後、ゴールデンウイークから夏休みとハワイには日本人ラッシュが続くはずだったが、それが起こるかどうかは大きな疑問。観光が州の経済に直結しているハワイにとっては、非常に大きな問題だ。

アジア系グロッサリーショップでも品薄状態が起こっている(画像クリックで拡大)