ソニーとパナソニックがBlu-ray Discレコーダー(以下、BDレコーダー)市場で激しい首位争いを繰り広げている。価格比較サイト大手の「価格.com」の売れ筋ランキングの1位はソニーの「BDZ-AT700」、2位がパナソニックの「ブルーレイDIGA DMR-BW690」。GfK Marketing Services Japanの1月31日から2月27日の製品別販売台数ランキングでは、DMR-BW690が1位、BDZ-AT700が3位だ。ほかのランキングでもこの2機種はトップ3の中に入っている。

 2機種の人気の理由を価格.comの各種データをまとめた市場調査支援サービス「トレンドサーチ」から探った。

ソニー
BDZ-AT700
実売価格:7万9800円前後
Blu-ray 3Dに対応したBDレコーダー。チューナー周りの使い勝手を改善し、2つのチューナーを意識することなく使えるようになった。0.5秒の高速起動も特徴(画像クリックで拡大)

パナソニック
ブルーレイDIGA DMR-BW690
実売価格:6万4800円前後
2番組同時にフルハイビジョン画質で12.5倍の長時間録画が可能。BDXLに対応し、最長108時間分のテレビ番組をディスク1枚に保存できる。長く録画したい人に向いている1台。2 月に新型が登場し、値ごろ感がでてきた(画像クリックで拡大)

課題克服で一気に人気機種に躍進したBDZ-AT700

 BDZ-AT700は、昨年10月に発売になったBDレコーダー。地上/BS/110度CSデジタル放送のダブルチューナーを搭載する。内蔵するHDDの容量は500GB。Blu-ray 3DやBDXLに対応するほか、自社製テレビとの連携機能などが充実している。ソニーの6機種のBDレコーダーの中では、ちょうど真ん中に位置するモデルだ。

 録画1、録画2と区別して管理していたチューナーの方式をなくしたのが特徴だ。従来モデルは、録画2のチューナーを利用している最中はチャンネル切り替えができなかったり、録画1のチューナーを使っている際はBDへの高速ダビングができないなど、機能制限があった。意識してチューナーを使い分けなければならずに不便だった。2番組同時にAVC録画できるようになったのも強化点。

 BDZ-AT700は、課題だったチューナー周りの使い勝手を改善し、一気に人気モデルになった。売れ筋ランキングの順位の推移と価格の推移は下のグラフの通り。値下がりする前から、注目、売れ筋ランキングで上位に入っており、安くなったから売れているワケではないことが分かる。

■価格.comの注目ランキングと売れ筋ランキング

価格.comのトレンドサーチから引用
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■価格.comの最安価格と販売価格

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高速起動を評価、DMR-BW690と迷う人が多い

 BDZ-AT700のもう1つの特徴が高速起動だ。テレビCMでは、「パッと起動! パッと録画! パッと再生!」というキーワードで訴求している。約0.5秒で起動するので、使いたいときにすぐに使える。価格.com内の口コミ(カカクBBS)では、レコーダーの起動が遅いと感じている人が多く、起動の速さを評価しているコメントが目立つ。ただ、高速起動できるのは1日最大6時間までと決まっている。時間設定は使用状況に合わせて調整可能だ。

 BDZ-AT700のページで一番多く語られているレコーダーがDMR-BW690だ(下図)。直接、どちらがお薦めかを質問する人もいた。

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