最近、書店のコンピューター関連書籍コーナーがスマートフォン関連の書籍で埋め尽くされていることが少なくない。ここから見えてくるユーザーの変化と、今後スマートフォンに求められる要素について考えてみよう。

“ガジェット好き”から“初心者向け”に変化する解説書

 ここ1年くらいで、「書店のコンピューター関連書籍コーナーがスマートフォン関連の書籍で埋め尽くされている」という光景をよく見かけるようになった。近頃のブームの影響により、スマートフォン関連書籍の売り上げが好調なようだ。

 筆者もここ数年、スマートフォンの使い方に関する解説書を数多く手掛けており、その関係上、こうした解説書をチェックする機会が非常に多い。だが、ここ1、2年ほどで、解説書の内容に大きな変化が出てきたと感じている。

 かつてのスマートフォン解説書は、どちらかというと、“ガジェット好き”のためのものであった。それゆえ、基本的な機能の説明よりも、ユーティリティー系のアプリケーションを導入し、いかにカスタマイズして工夫しながら使いこなすかということに重点を置くことが多かったのである。

 だが、現在販売されているスマートフォン解説書は、それとはまったく逆の状況で、基本的な機能を、いかに図解で分かりやすく説明するかに重点が置かれているものが多い。紹介されているアプリケーションも、カスタマイズを重視したユーティリティーではなく、天気予報やニュース、交通情報など手軽に利用できるものが少なくない。

筆者がこれまで手掛けたスマートフォン関連書籍の数々。年を追うごとに、その内容も変化してきている(画像クリックで拡大)