こんにちは。西友の富永です。

 前々回前回と価格コミュニケーションについて話をしてきました。今回からは、メディアおよびタッチポイント(顧客との接点)をどのように活用し、組み合わせるかということについて、何度かにわたって考えていきたいと思います。

「テレビCMが効かない」の意味は?

 ここ10年くらいでしょうか、「テレビCMが効かない」というマーケターの嘆きを時折耳にします。

 この種の声は、さらっと見聞きするとなんとなく訳知り顔で納得してしまいがちですが、これが意味することを改めて考えると、時代や状況によってその実態は異なっているのではないか、ということに気が付きます。

 時のころバブル時代か、もしくはそれ以前でしょうか。古き良き時代の広告を懐かしむような文脈で「テレビCMを入れれば入れるほど商品が売れた」というようなエピソードを聞くことがあります。競合との関係性やクリエイティブの良し悪し、そもそもの製品・サービスの差別性など、売り上げに関係する要素はたくさんありますので、「CMを入れるほど売れる」というのはだいぶ乱暴な話だとは思いますが、マーケターがこのような傾向を実感したからこそ、このような逸話が語られるのでしょう。

 これらを聞くにつけ、昔はテレビCMへの期待に「売れる」ことが存在したと考えられそうです。