ツイッター、ミクシィ、モバゲータウン、GREE、Facebookと、次々と登場するソーシャルメディア。こうしたメディアが映画宣伝にどう生かされているのか。[前編]ではツイッターを中心に話を進めてきた。ではSNSの利用実態はどうなっているのか。

 SNSとはいうまでもなく「ソーシャル・ネットワーキング・サービス」の略。Web上で人と人とが繋がっていくのをアシストするようなシステムとして一般化している。日本でSNSの代表格といえば、会員数2200万人のミクシィだろう。ほかにも、モバイルをメインステージに、携帯ゲームと連動させながらシェアを伸ばしてきたモバゲータウン、GREEなどのSNSがある。

 とはいえご存じの通り、今、もっとも注目を集めているのは、アメリカで2004年にサービスを開始し、全世界ですでに5億人を超える利用者を獲得しているFacebookだ。この数字を国にたとえれば、人口13億人超の中国、11億人超のインドに次ぐ、世界第3位の規模。ミクシィの20数倍という会員数を誇るFacebookは、ウェブ宣伝でも力を発揮するのか?

ツイッターを利用する映画宣伝担当者は多い

とりあえずやってみようか、と試せないミクシィは利用リスクが大きい

 結論から言おう。今回、[前編]を超える10人の宣伝担当者に話を聞いたが、映画宣伝で標準装備されているツイッターと異なり、SNSを積極利用しているという声はほとんど聞かれなかった。

 まずミクシィについての大きな理由は「ミクシィは商用利用が不可」という点だ。

 ある担当者は、「ツイッターはお金をかけずに利用できる。だからとりあえずやってみようか、となる。しかしミクシィは、媒体費を払わなければ利用できない。それゆえに『とりあえずやってみようか』という軽い気持ちで始めるわけにはいかない」と本音をもらす。

 その一方で、今後は積極利用も考えるという声が挙がったのが、企業が宣伝ツールとして自由に使える「ファンページ」を装備するFacebookだ。

 「Facebookの場合、ファンが25人集まると、URLを変更することができる」とは前述の担当者。実際にFacebookでは、最初にファンページを作る際にはURLが数字や文字の羅列となってしまうが、25人のファンを集めると、「http://www.facebook.com/~」の「~」部分を、わかりやすいURLに変更することが可能だ。

Facebookはミクシィと違い無料で利用できることから注目度が高い