前評判通り、今年のCES(Consumer Electronics Show 2011)で最大の目玉はタブレット端末だった。有名、無名のメーカーを合わせ、実に85機種ものタブレットが出品されたと見られる。いずれも、昨年来のiPadブームに便乗したものだが、タブレット端末はその形が「板(スレート)状」と単純なだけにデザインでは区別し難い。このためメーカー各社は、iPadをはじめライバル製品との差異化を図るために苦心している様子がうかがえる。

 例えば、米インテルのブースに展示されていたサムスン電子製タブレット端末(プロトタイプ)は、いずれ製品化された際には、出荷時にユーザーがOS(基本ソフト)を選べるようになる。選択肢は「Windows 7」「Android」、そしてLinux系のオープン・ソースOS「MeeGo」の3種類だ。搭載されるCPUは、コードネームが「Oak Trail」と呼ばれるインテルの次世代Atomプロセッサー。会場にいたインテルの説明員によれば「省電力かつパワフルで、1回の充電で8~9時間は持つとともに、フラッシュ・ビデオも楽々と再生できる」と言う。スライド式キーボードも有し、ノートPCとしても使える。製品化の時期は未定。

インテルのブースに展示されていたサムスン製タブレット端末(画像クリックで拡大)

 米国最大の携帯電話事業者、ベライゾン ワイアレスのブースに展示されていた、モトローラ製タブレット端末「Xoom」は第4世代携帯規格(4G)「LTE」に対応している点が最大の特徴。スクリーン・サイズは10.1型で、デュアル・コア・プロセッサーを内蔵し、32GBのオン・ボード・メモリーを搭載。基本ソフトには、Android 3.0(コードネーム「Honeycomb」)を採用した。ビデオ・チャットなどに使われることを想定し、タブレットの表と裏に、それぞれ2メガ・ピクセルと5メガ・ピクセルのビデオ・カメラも搭載している。ベライゾンは米国で既に4Gサービスを開始しているが、現在までカバー地域は米38都市と限定的だ。このため当初、2011年第1四半期には3G版を発売し、同第2四半期に4G版を発売する予定。ベライゾンでは、「4Gネットワークのカバー地域を、2011年末までに米180都市、2013年末までに全米に広げたい」としている。

ベライゾンのブースに展示されていた、モトローラ製タブレット端末(画像クリックで拡大)