電子書籍関連の話題が盛り上がる昨今だが、auやNTTドコモといった携帯電話キャリアも年末から年始にかけて電子書籍サービスを相次いで開始している。最近スタートした各社の電子書籍サービスの内容を検証していこう。

読書専用の端末とサービスを用意したau

 高い関心を集めるようになった電子書籍サービスは、既にソフトバンクモバイルが「ビューン」や「ソフトバンク ブックストア」などを、自社のスマートフォンやタブレット型端末向けに提供している。一方、他のキャリアもKDDIがソニーや凸版印刷、朝日新聞らと、NTTドコモは大日本印刷と共同で取り組む方針を打ち出すなど、積極的な姿勢を示している。

 そして、昨年末から今年の頭にかけて、NTTドコモとKDDIが関係している電子書籍サービスが相次いでスタートし、その具体的な内容が明らかとなった。まずKDDIは、昨年12月25日に「biblio Leaf SP02」の発売を開始。同時に電子書籍を配信する「LISMO Book Store」の提供を始めている。

 「biblio Leaf SP02」は、モノクロ16階調の電子ペーパーを用いた電子書籍専用端末で、通話はもとよりメールやWebなど他のネットサービスも利用できない。それゆえ、料金プランも、専用の「biblio Leafプラン」が用意されており、2年契約が必要な割引サービス「誰でも割シングル(特定機器)」を適用すれば、月額525円で利用できる(非適用時は1575円)。モノクロディスプレイ、かつ電子書籍ダウンロード時に別途通信料がかからないなどの点を見ると、イメージとしては米amazonの「Kindle」に近い。

 そして、この端末向けのLISMO Book Storeは、KDDI、ソニー、凸版印刷、朝日新聞の4社が中心となって設立した「ブックリスタ」が提供する電子書籍配信プラットフォームから供給を受けており、サービス開始時は2万点、2011年度中には10万点のコンテンツを揃えるという。ソニーの電子書籍端末「Reader」向け電子書籍配信サービス「Reader Store」も同様にブックリスタから供給を受けており、これと同等のものが用意される。

 現在のLISMO Book Storeは、対応端末の性能もあり、供給されている書籍は小説など文章主体のものとなっている。だが、4月には、「IS series」向けにサービス提供するなどマルチデバイス化を図る方針で、コミックなども提供していくようだ。

「biblio Leaf SP02」は電子書籍専用の端末で、モノクロの電子ペーパーを採用し、目の疲れにくさ、長時間駆動を実現。通信料がかからない専用の料金プランも用意(画像クリックで拡大)

電子書籍配信サービス「LISMO Book Store」も提供。現在は小説や実用書など読み物中心だが、マルチデバイス展開に合わせてコミックなども提供するという(画像クリックで拡大)