映画関係のニュース記事を読んでいて、「なんで、この映画のイベントに、こんな日本人タレントが出ているのだろう?」と違和感を感じたことはないだろうか? 連載2回目となる今回は、その裏側を明かすと同時に、2010年に映画宣伝の場で、もっとも存在感を強めたタレントについても触れていこう。

「製作発表」「撮影現場」「完成報告」などあらゆる名目で記者会見

 そもそも宣伝は、映画館に足を運んでもらうために、もっとも大切なことの1つ。舞台挨拶を行うのも、記者会見を開くのも、レッドカーペットを歩いたり、インタビューに応じるのも、みんな映画を少しでもヒットさせるための宣伝活動なのだ。

 記者会見1つとっても、これから製作に入りますよと知らせるための「製作発表記者会見」から、それを撮影所などで行う「撮影現場記者会見」、映画が完成してから開く「完成報告記者会見」など、さまざまな名目で開かれている。

 だが、こうしたプロモーションが可能なのは、キャストやスタッフが日本にいる日本映画に限られてしまうのが現実だ。洋画となると、できることはせいぜい、キャスト・スタッフに来日してもらい、記者会見や舞台挨拶を行ったり、インタビューをブッキングしていくくらい。それでは、日本映画と比べて露出に雲泥の差ができてしまい、上映されていることすら知られないまま公開終了となってしまう。そこで、洋画配給各社が注力するのが、タレントや文化人を起用した宣伝イベントだ。

 よく見かけるのが「応援団長」や「宣伝部長」就任式などと銘打ったイベント。タレントがその映画を宣伝することを告知するわけだ。ほかにも、様々な開催理由を生み出し、マスコミを呼んでのイベントは行われていく。では昨年(2010年)は、どんなイベントが行われ、誰が人気を集めたのかを、イベントのタイプごとに見ていこう。