シンプルリモコンの操作は、文章にすると長いような印象を受けるかもしれない。だが「金曜日のゴールデンタイム、4チャンネルの番組」などのようにうろ覚えでも、確実に予約できるのは便利に思える。ただし一つだけ気になったのは、時間帯はある程度アバウトで大丈夫なのに、チャンネルはしっかりと覚えていなければならないということ。「月曜日の8時からだけど、何チャンネルか分からない」という場合、いちいちチャンネルを選び直さなければならないのが面倒に思えた。この使い方はあくまでも「録りたい番組の放送日時・チャンネルをだいたい把握している」場合に使うといいのだろう。

番組予約が重複した場合、「重複した予約を確認する」「今回の予約を取り消す」というメニューが表示される。「重複した予約を確認する」を選べば、重なった予約を確認してから消去できる(画像クリックで拡大)

 シンプルリモコンを使うと、通常のリモコンで予約した番組が一切表示されないというのも面白い。機械の操作が苦手な人でも、シンプルリモコンを使う限りは、ほかの人(通常リモコンのユーザー)が予約した番組を間違えて消してしまうというトラブルを防げる。

シンプルリモコンの予約確認画面(左)と録画一覧画面(右)。シンプルリモコンで予約した番組しか表示されない(画像クリックで拡大)

シンプルリモコンのダビング画面。HDDからBDへダビングする「かんたんダビング」なので、操作はシンプルで迷うことはないだろう(画像クリックで拡大)

 一方、シンプルリモコンで録画した番組は、通常のリモコンで表示した番組一覧や予約一覧に表示される。シンプルリモコンで録画した番組は自動車の「初心者マーク」と同じマークが表示されるので、通常のリモコンさえ使えばどちらのリモコンでどれだけ録画したかが一目で分かる。

通常のリモコンで表示した録画番組一覧画面。シンプルリモコンで録画した番組には初心者マークが表示されているので分かりやすい(画像クリックで拡大)

はじめての地デジレコーダーには最適のモデル

 使ってみた感想だが、やはり内蔵HDDの容量が小さいのが少し気になった。BS/110度CSデジタルチューナーを内蔵していない点もマイナスではあるものの、使い勝手はとても良好で、設置のしやすさも好印象だった。

 レコーダー初心者などの特定ユーザーに便利に感じたのがシンプルリモコンだ。夜などに番組表を開いていくつもの番組を録画予約するようなユーザーにはまだるっこしい感はあるが、「何曜日の何時頃、何チャンネルで放映している番組」というのが分かっている場合、シンプルリモコンの方が番組表より見つけやすいというメリットもある。

 録画モードで迷うこともないし、シンプルリモコンユーザーが一般リモコンユーザーの録画番組を間違えて消してしまうようなトラブルも防げる。家族で使うにはHDD容量がやはり気になってしまうが、「見て消す」を基本にしつつ、たまに永久保存版のドラマをBDに記録するといった使い方であれば、320GBでもそう困ることはないかもしれない。

 それに加えて、何よりもデザインと設置性だろう。Wiiのようなかわいらしいデザインは、一般的な幅430mmの据え置き型に比べて部屋に溶け込みやすいように思える。「置く場所がないからBDレコーダーは買うつもりがない」と思っていた人にもお薦めできる、エントリー向けのモデルと言える。

(文・写真/安蔵 靖志)

著 者

安蔵 靖志(あんぞう やすし)

IT・家電ジャーナリスト、家電製品総合アドバイザー
 デジタルAV機器を中心に、デジタルガジェットから白物家電まで幅広く取材・執筆している。All About「パソコン周辺機器」「オーディオプレーヤー」「スピーカー」などのガイドも務めている。KBCラジオ(九州朝日放送)を中心に全国6放送局でネットしているラジオ番組『ヨドバシカメラプレゼンツ キャイ~ンの家電ソムリエ』にも出演中。

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