地元青森のおいしい食材と文化が詰まった「家出のするめ」、55グラム入り、350円(画像クリックで拡大)

 三沢市寺山修司記念館(青森県三沢市)がオリジナルグッズとして企画し、今年8月7日に発売した「家出のするめ」が人気を集めている。地元青森で水揚げされたイカを加工したサキイカで、これまでに約6000個が売れるヒット商品に。

 これを企画した同館・副館長でテラヤマ・ワールド代表の笹目浩之さんは「オリジナルグッズの開発に知恵を絞り、第1弾は甘党の寺山修司が大好きだったカルピス味のシュークリーム『テラシュー』を開発。第2弾として開発したのが寺山の著書『家出のすすめ』をもじった『家出のするめ』です。これを思いついた時は、1時間ぐらい独りでウケていました」とエピソードを語る。人気の秘密は、角川文庫の初版本に使われた林静一氏のイラスト入りパッケージのかわいさと、やわらかいサキイカのおいしさにあるとか。

 製造は味の海翁堂(青森県八戸市)が担当し、青森県の家庭には必ずあるといわれる万能たれ「スタミナ源たれ」(上北農産加工農業協同組合製造)を使用。青森県産のニンニクとリンゴの入った濃いめの味つけが好評だ。パッケージを持参すれば、同館の入館料が割り引きになるユニークなサービスも実施中(約6カ月の賞味期限内に限る)。青森県外では三省堂書店・神保町本店、ヴィレッジヴァンガード高円寺店、ポスターハリス・ギャラリー(渋谷)、シネ・ヌーヴォ(大阪市西区)でも販売中。

 同館では第3弾のオリジナルグッズも企画。こちらは、昨年生誕100年を迎えた太宰治にちなんだ菓子「津輕」を大ヒットさせた地元の老舗菓子メーカー、ラグノオささき(青森県弘前市)とコラボレーション。寺山修司の著書から『書を捨てよ、町へ出よう』と名づけられた菓子で、現在開発が進行中。パッケージには初版本の装丁を担当した横尾忠則氏の作品が使われる予定で、こちらも楽しみだ。

(文/志水京子)