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蝶ネクタイにクレリックシャツ、アーガイルニットにプリーツスカートとトラッドな雰囲気満点の着こなし。若々しく見えるのは、スカートの黄色と髪の色で明るさを強調しているから(拡大すると、各アイテムの詳細データも見られます)

 チェックなどの柄モノが人気となっている2010年。そんななか、スクール調スタイルに用いられる「アーガイル柄」が目立つようになってきた。柄モノでは比較的古風な部類に入るアーガイル。着こなすのが難しいため小物で使われることが多かったが、今年は主役アイテムにも多く使われるようになっている。

 諸説はあるが、アーガイル柄はもともとスコットランド・アーガイル地方の有力氏族であったキャンベル家のタータンチェックからきているという。当時は氏族同士が識別できるようにチェックの柄や色が地方や家柄でパターンが違っており、多様なチェック柄が生み出されたとされている。通常のタータンチェックはスクエア型だが、アーガイルは菱形でダイアモンドチェックとも呼ばれており、数あるタータンチェックの中でも目立つ存在だ。

 アーガイルはトラッドなアイテムに使われていることが多い。靴下、ネクタイなどの紳士用アイテムが定番で、番手の細いニットなどジャケットと合わせるアイテムで良く見かける。だが一方で、パンクロックアイテムにも使われている。これはスコットランド出身のパンクバンドがイングランドへの反骨精神のために着用して広まったためらしいが、意外と裾野の広い柄なのだ。

 主役アイテムといってもアウターなどのハードなものではなく、軽めのトップスが中心。セーターやシャツなどの定番モノに加えて、ナイロンジャケットにプリントされるなど目新しいものもある。アーガイルと聞くと総柄仕様を思わせるが、部分的にモチーフとして使われることのほうが多いようだ。面白いのは、アーガイルが長年用いられてきたトラッドなアイテムだと柄を控えめにする傾向にあり、パンクアイテムやストリートアイテムだと総柄に近いパターンになっていること。