Q6 :日本の補償制度は「過失ありき」?

 日本にも一応、補償制度はありますが、救済する範囲が狭いことや、補償金額が低いことなど、十分な制度とは言えません。そして、諸外国の無過失補償・免責制度との大きな違いは、日本では誰かに過失があったことにして、その人(またはその人の代わりに国等)に賠償させるという裁判のような発想に縛られたままであることです。

 予防接種法に定められたワクチン(定期接種と臨時接種)の場合、国が国民の税金から支払いますが、それ以外のワクチン(任意接種)の場合、メーカーの拠出金から補償が支払われます(表)。つまり、訴訟になればほぼ必ず過失を認められる国と訴訟対象となるメーカーに、訴訟になる前から支払わせる仕組みと言えます。