目標金額は赤字期間の累計額

 ここまで説明すれば、目標金額の考えかたが見えてくるのではないでしょうか。具体的に準備しておきたい金額は、52歳から数年間続く期間の赤字の累計額になります。グラフを見る限り、おおよそ600万円~700万円程度でしょう。なお実際の相談の場においては、金額の詳細を計算してお知らせしています。

 そして積立可能期間は、一目瞭然ですね。現在から、世帯主が52歳になるまでの15年間が積立可能期間になります。つまり、このご夫妻の教育費の準備の具体的目標は、下記と定められるわけです。

15年間で600万円~700万円のストックを作る

 ここまで根拠を持って具体的金額を定めれば、たいていの場合は、きちんと目標にたどり着きます。積み立ての途中で、例えば旅行や自家用車購入など目的外の支出のために、お金を下してしまうことはまずありません。なぜなら15年経過以降に、そのお金が必要になることを、夫婦共通の認識にしているからです。

 もしこの共通認識がなくて、「とりあえず子供が産まれたから」「親や郵便局の職員に勧められたから」といった理由で積立を始めた場合は、途中で挫折する可能性が高くなります。

 この理由は簡単です。「お金は貯めるよりも使う方が楽しい」からです。