「2D-3D変換」は、多くの3D(3次元)テレビに採用されている技術で、従来のテレビ放送などの2D(2次元)映像を3D映像に変換する機能である。既存のコンテンツを3Dで楽しめるということで各社の3D対応テレビが採用しているが、その効果は限定的で発展途上とも言える。

 そのようななか、効果の高さで注目されるのが、東芝「REGZAシリーズ」が採用した2D-3D変換機能だ。同社の2D-3D変換技術は最新型の3D対応「CELL REGZA」(X2/XE2シリーズ)のほか、IT・家電総合展示会「CEATEC JAPAN 2010」で発表された裸眼3Dテレビ「グラスレス3Dレグザシリーズ」(12GL1、20GL1)にも採用されている。

東芝が2010年10月に発売した3D対応ハイエンド液晶テレビ「CELL REGZA 55X2」(画像クリックで拡大)

東芝が2010年12月下旬に発売する裸眼立体視可能な液晶テレビ「グラスレス3Dレグザシリーズ」(左が20V型の「20GL1」、右が12V型の「12GL1」)(画像クリックで拡大)

 筆者が実際に裸眼3Dテレビの「2D-3D変換」を視聴したところ、効果的な3D変換を実現していて、他社から一歩抜け出た先進的な機能という印象であった。そうした高度な2D-3D変換の仕組みとノウハウについて、東芝の研究開発陣に聞いてみよう。

■自然な3D映像を生成

裸眼3Dテレビ「グラスレス3Dレグザ 20GL1」(画像クリックで拡大)

 東芝の3D対応「CELL REGZAシリーズ」(X2/XE2シリーズ)のほか、CEATEC 2010で発表された裸眼3Dテレビ「12GL1」「20GL1」にもフルスペックの2D-3D変換機能が搭載されている(そのほかのREGZAシリーズは一部機能を省いた2D-3D変換機能を搭載している)。

 一般的な2D-3D変換は、主に“奥に引っ込む”奥行き主体の表現になりがちだが、裸眼3Dテレビの2D-3D変換は「サーフィンの波しぶきが前面にこぼれ落ちる」といった前面への3D表現も体感できた。それでいて3D変換のエラーが少なく、大きな不自然さはない。同社の3D変換のノウハウの高さが感じられる映像だ。

 なお、12GL1は専用LSIで2D-3D変換を行い、20GL1はCELLで2D-3D変換を実現する予定だ。