奨学金制度の活用を視野に、4割以上の大学生が実際に利用

 ここまでで、大学にかかる費用が、高校までの学費とは比較にならないくらい重たいものだと理解いただけたと思います。そして、その費用の全額を、すべての親が準備できているわけではありません。

 そこで活用したいのが奨学金制度です。奨学金に対してネガティブな印象を抱く人も時々おられますが、有益で安心できる制度です。実際に活用するか否かは別として、早いタイミングで、奨学金制度の概要を把握しておくことをお勧めします。

 下記のグラフを見て下さい。大学学部(昼間部)では実際に、4割以上の学生が奨学金制度を活用して、大学に通っていることが分かります。

 奨学金制度の代表格は、日本育英会に代わって2004年に設立された日本学生支援機構です。このほかにも民間団体が実施しているものや、学校が独自に実施しているものがあります。必要に迫られる前にゆとりをもって、それぞれの選択肢を比較検討する姿勢が大切ではないでしょうか。

 今回は、教育費の負担が最大となる大学の費用について考えてみました。予想を上回る出費に驚いた方も多いのではないでしょうか。

 実際には、奨学金制度や民間の教育ローンなどを使って、後追いでこの費用をまかなうこともできます。しかし理想的には、事前に資金の準備をすませておきたいものです。次回は、その資金準備の方法、学資保険について解説します。

著者

山田英次(やまだ えいじ)

山田英次

ブレインズパートナー有限会社代表取締役、ファイナンシャル・プランナー。
私立麻布高校を卒業し、慶應義塾大学にて国際経営学を専攻。外資系金融機関を経て、独立系金融コンサルティング会社を設立し、現在は主に全国各地で開催される講演会を通じてのアドバイスを精力的にこなす。住宅購入、教育資金、セカンドライフに向けた資産形成など、個人の生活に密着したコンサルティングにおいて、多くの実績があり、幅広く支持されている。現在、ブレインズパートナー公式サイトにて教育費に関する無料相談受付中→ http://www.brains-p.com/


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