千葉県の幕張メッセで2010年10月5日から10月9日まで開催された「CEATEC JAPAN 2010」(画像クリックで拡大)

 「CEATEC JAPAN 2010」が閉幕した。

 開幕前、関係者の最大の心配は天候だった。昨年のCEATECでは、期間中に台風が直撃し、会期中半日間が閉鎖され、目標数を大きく下回る来場者15万人にとどまった苦い経験がある。それだけに、今年は連日の順調な天候に胸を撫で下ろした。

 だが、その一方で尖閣諸島問題の影響なのか、中国情報産業省による講演中止の問題もあり、事務局は開催前までドタバタ。それでも、中国企業の出展、中国報道機関5社による中国メディアパネルアワードなど大きな問題にはならなかった。

 来場した読者ならばわかるだろうが、会場は昨年以上に3D一色だ。

 なかでも最大の人気は、東芝が参考展示した裸眼視聴できる「グラスレス3Dテレビ」だ。一時は4時間待ちという状況になり、入場規制を行う始末。「午前10時の開演前から競合他社を含む出展者が列を作るという異常ぶり。開場からわずか10分でブースをぐるっと取り囲む状況になった」(東芝ブースの来場者)という。

 パナソニック、ソニーも3Dを前面を押し出し、NTTドコモやKDDIなど通信キャリアも3D展示に力を注いでいた様子は、まさに、3D元年に相応しい状況だった。

 今回のCEATECでは、日本の3D技術が海外よりも進んでいることを示した。

 東芝の裸眼3Dテレビのほかにも、シャープが裸眼で3D視聴可能な小型ディスプレイを参考展示。ソニーはメーンステージで、横幅21.7m、縦4.8mの3D対応大型LEDディスプレイを技術参考展示し、一度に数多くの来場者に3Dを体験してもらう仕掛けを用意した。さらに、パナソニックは、3D VIERAを中心に3Dリンクの世界と、放送機器から取り組んでいるトータルソリューションを持つ強みを訴求してみせた。

 海外メーカーの3Dテレビと比較しても、技術、品質、ラインアップという点での先行ぶりは際立っている。

 だが、あまりの3Dへの傾注ぶりに懸念の色をみせる関係者もいる。

横幅21.7mの超巨大な3Dスクリーンを用意したソニー(画像クリックで拡大)

パナソニックは3D VIERAを中心に、3Dカメラなども展示していた(画像クリックで拡大)

中国ブースもにぎわいを見せていた(画像クリックで拡大)