IXYシリーズ初となる光学10倍ズームを搭載した薄型モデル。「屈曲沈胴プリズム退避鏡筒」により、世界最薄のボディーを実現した。また、フルハイビジョン動画にも対応している。

 撮像素子には1/2.3型の有効1000万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載、画像エンジンはDIGIC4だ。高感度センサーとDIGICの組み合わせによる「HS SYSTEM」を採用しており、暗いシーンに強いという。レンズは35mm版換算で36~360mm相当をカバー。光学手ブレ補正は、シャッタースピード換算で約4段の補正が可能だ。

 外観はほとんどボタンもなく、とてもシンプル。撮影はオートがメーンになるが、「手持ち夜景」「魚眼風」など、様々な撮影モードを選択することもできる。被写体をカメラが自動認識してくれる「こだわりオート」は初心におすすめだ。

 実際に手にした感じでは、光学10倍とは思えないほど薄く、持ち歩くにはピッタリ。ボタン類も大きく操作しやすい印象を受けた。ただし、スイッチを入れてからレンズが伸びるまでに時間がかかるのが弱点だ。また、広角側が35mm版換算で36mm相当と、個人的にはやや狭く感じた。バッテリーは、フル充電した状態で約150枚(CIPA規格)となっているので、予備があったほうが安心だろう。

 画質に関しては、低感度ではシャープでディテールや被写体の透明感も十分表現できている。ISO800付近で撮影すると、ややざらつきがある。ISO1600では全体的に解像力が失われ、モヤッとするので、常用するならばISO800までだろう。

 今回掲載した拡大画像はすべてオリジナルデータなので、IXY 50Sの実力をじっくり見定めてほしい。

キヤノン
IXY 50S
実売価格:3万3000円前後
発売日:2010年9月9日
有効画素数 約1000万画素
光学ズーム 10倍
記録メディア SDカード(SDHC、SDXC対応)、マルチメディアカード(MMCplus、HC MMCplus対応)
液晶 3.0型TFTカラーワイド液晶(約23万ドット)
最高ISO感度 6400
●撮像素子:1/2.3型裏面照射型CMOS(約1060万画素)●最大記録画素数:3648×2736●レンズ焦点距離(35mm判換算):36~360mm●開放絞り値:F3.4~F5.6●最短撮影距離:約1cm●連写:最大8.8コマ/秒●動画:1920×1080(24fps)●バッテリー:専用充電池(NB-9L)●サイズ:幅10.13×奥行き2.23×高さ5.85cm●重さ:167g(本体のみ)

●撮影モード:標準●絞り:F3.4●シャッター速度:1/20秒●ISO感度:800●焦点距離:6.3mm(35mm判換算:約36.0mm)(画像クリックで拡大)