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――ホリプロ創立50周年記念映画の主題歌に抜擢されましたが、主題歌を作るに当たって『インシテミル』の原作はお読みになりましたか?

「はい。小説と脚本を読ませていただきました。どちらもストーリーの展開が速くて、先が読めない展開にハラハラドキドキして……。だから、そのスピード感を楽曲に生かそうと思いました。作品の主なメッセージは『他人を信じられるか、信じられないか』。そのテーマから『シンジテミル』というタイトルになりました」

――映画はご覧になりましたか?

「はい。脚本の段階では自分が想像するだけだった情景に、キャストさんたちのリアルな表情が加わると、より切迫感が増したのを感じました」

――「シンジテミル」の冒頭には、その切迫感が表れていますね。

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「信じる、信じないの気持ちが(心の中で)ぐるぐる回る人間関係。そのスピード感を、プロデューサーの鷺巣詩郎さんにお願いしました。1stアルバムでもお世話になっていまして、『インシテミル』独特の世界観は、鷺巣さんの独特なストリングスのアレンジとマッチすると思いました。内容的には、最初は自分の中で、もがいている悩みの部分。一度は相手を信じたのに裏切られる、答えの出ない(新たな)悩み。この感じを早口で、低音のトーンで……。そしてサビではみんなに聴いてもらいたい『自分なりの、人を信頼する思い』を泣き叫ぶように歌いたかった。音域的にもギリギリの高いトーンで。今まではこのキーだったらサビは絶対に裏声で歌っていたのですが、がんばって地声で通しました。そのギリギリ感が『インシテミル』の世界観に通じていると思います」

――PVもいい出来ですね。

「曲を聴いて、(PVの)監督さんがいくつかアイデアを持って来てくださいました。その中から自分のコンセプトとイメージが同じものを選びました。現実ではあり得ない世界観と人を信じられない状況。そういうものを出せたらいいなと考えました」