ニコニコ動画の“CEDECチャンネル”にて配信された、3名のアーティストによるフォトショップのみを使ったペイントの制作風景。本セッションではそのアーティストたちが登壇し、お互いのペイントのダイジェスト映像を見せつつ、それぞれが使った技術の見所をピックアップするパネルディスカッションが行われた。

左から栃谷氏、亀井氏、奧村氏、仁木氏。どなたも同じグラフィックの仲間が増えてほしいとの思いから、今回の企画に参加したようだ。(画像クリックで拡大)

 制作風景を配信したアーティストは、バンダイナムコゲームスの奧村大悟氏、スクウェアエニックスの仁木健二氏、コーエーテクモゲームスの亀井亮太氏。さらに、アドビシステムズの栃谷宗央氏が司会者として参加した。

 まず語られたのは、アーティスト3名の簡単な経歴。ここで興味深かったのが、3者とも本格的な美術的教育をほとんど受けていないというところだ。基本的に我流でデザインを学び、さらにゲーム会社に入社して多くの仕事をこなすことで、今回の企画に参加できるほどのテクニックを得たのだという。

 そしていよいよ、各ペイントについての解説がスタート。本企画では制作時間が2時間と限定されていたため、それぞれ独自の時間短縮テクニックがそれぞれ語られていた。また、効果的に見せるための構図や、描くうえで有効なフォトショップのツールなど、早く美しく ペイントを描くためのテクニックをつぎつぎと披露。時間が押し気味になるほどの長時間、さまざまな要素が述べられた。

 セッションの最後には、各アーティストから同業者へのコメントと、同じグラフィック関連の業種に就こうと思っている方々へのメッセージが送られた。共通して述べられたのは、交流によって技術が磨かれ、お互いに成長できてきたということ。今回のような競い合う場はとても大切だと語り、ぜひ次回もこのような場が開催されてほしいとの言葉で講演は締めくくられた。

(文/小川幸秀)