携帯電話・モバイル機器に関する情報発信源の多くは首都圏だが、携帯電話そのものは日本全国で使われている。そこで今回は、PCによる“モバイルデータ通信”にフォーカスし、地方都市のモバイルインフラ事情について調べてみた。

地方都市のモバイルインフラはどうなっているのか?

 PCでインターネットのニュースなどを見ていると、スマートフォンが非常に高い人気を示しているように見える。だが、実際のところ、その人気は首都圏にかなり集中している。こうしたことからも分かるように、首都圏から一歩離れると、インフラの普及度合いや速度、人気のキャリアや端末など、さまざまな点で状況は異なってくる。

 しかしながら、情報発信源が首都圏に集中する傾向が強いPCのインターネットの情報に接していると、首都圏の状況が、全国一律の状況であるかのように誤解してしまいがちだ。

 そこで今回は、PCによるモバイルデータ通信の速度調査を実施することで、インフラを主体とした地方都市の携帯電話・モバイル機器環境について状況を把握してみたい。

 今回、調査した場所は、筆者の地元、福島県郡山市。人口33万人を超える中核市であり、規模はそれなりに大きいが、県庁所在地ではなく、またインフラ整備が後回しにされがちな東北地方の都市である。

 調査対象としたのは、自社回線でPCでの定額データ通信サービスを提供しているNTTドコモ、KDDI(au)、イー・モバイル、UQコミュニケーションズ(UQ WiMAX)。端末は下表のものを用い、auとUQ WiMAXは1つの端末(DATA01)をモードを切り替えて使用した。なお、各社とも、必ずしも最新・最速の環境ではなく、同じ通信方式でも速度上限にややばらつきがある点はあらかじめご了承いただきたい。

 調査は午後~夕方にかけて実施し、それぞれの端末をUSB経由で使用した。なお測定にはRBB Todayのスピードテストを用い、3回測定した平均値を掲載している。ちなみにUQ WiMAXは、サービス展開途上のため、エリア外の地域が多く存在するが、それ以外のキャリアは、各社のエリアマップを見る限り、今回測定を実施した場所はすべて“エリア内”となっている。

■測定に使用した端末
キャリア 端末 最大通信速度
NTTドコモ N-06A
(ダイヤルアップ)
下り7.2Mbps
上り386kbps
イー・モバイル Pocket Wi-Fi(D25HW) 下り7.2Mbps
上り5.8Mbps
au DATA01
(CDMAを使用)
下り3.1Mbps
上り1.8Mbps
UQ WiMAX DATA01
(WiMAXを使用)
下り40Mbps
上り10Mbps

今回測定を実施したのは、福島県郡山市。福島県の中心部に位置する、中核市の1つだ(画像クリックで拡大)