原宿で最先端ファッションを定点観測するFashionsnap.comが、街角でしかわからない最新トレンドを毎週リポート。

モダンな浴衣スタイル。どことなく懐かしいテイストとともに千鳥柄の浴衣がモードな雰囲気を漂わせる。(拡大すると、各アイテムの詳細データも見られます)

 花火大会や祭りで着る機会の増える「浴衣」。着付けからやアクセサリー類まで含めた全体の統一感など独自のルールがあり、おしゃれに着こなすのが難しいアイテムだ。しかし、今夏はこれまでよりも街で見かけることが多くなった。よく見ると従来の浴衣とは異なる柄や着こなしで、どことなく「ゴスロリ」を感じさせるものが多い。

 浴衣自体は時代に合わせて変化をしてきた。ギャル向けにアレンジした着丈の短いミニスカートタイプや、お姉さん系に向けた欧州調の柄など、従来の浴衣にはない発想のものも出ている。とはいえ、いくら進化しても特別なときに着用するスタンスは変わらず、普段着として使われることはない。

 というのも、和装自体がデイリーウエアとして使いづらいことが大きいが、浴衣独特の“大正ロマン的”なテイストもその理由だろう。しかし一般的には取っ付きにくいこのテイストが、同じく独特の世界観を発信するゴスロリと相通ずるものがあるのだ。和洋とテイストは違うものの“非現実的”世界観が演出できるため、普段ゴスロリのテイストに慣れている人には意外と普段着として取り入れやすいのだろう。

 最近ではレースなどを多用した「ゴスロリ浴衣」というのもあるが、ほとんどが普通の形の浴衣が選ばれている。色はモノトーンがマストで、祭りなどで見かける華やかなものだと街なかで“浮いて”しまうため選ばれない。モノトーンは普段ストリートで見かけるカラーリングのため、浴衣単体だけ見ればモード寄りのアイテムに見えるのも特徴だ。