響12年(日本発売)。レギュラー(700ml) 5250円(画像クリックで拡大)

 響12年というウイスキーがあります。それはサントリーから出ているのですが、「山崎」「白州」と並ぶ同社のプレミアム・ラインのブランドの一つで、12年、17年、21年、30年という熟成期間を示すサブブランドがついています。皆さんは、響12年と聞くと「ああ、あの響ね」、「12年だからお手ごろね」とお考えかと思いますが、それはまったくの間違いです。一口含んだときの華やかな香りと圧倒的なおいしさは、それが単なる『響』シリーズの12年ものではなくて、『響12年』という別格な存在であることを教えてくれます。

今までのウイスキーを大きく超えた快感

 私が響12年を知ったのは去年の9月に久しぶりにサントリー山崎蒸溜所にチーフブレンダーの輿水精一さんをお訪ねしたときのことです。響という名前を聞くと昔からあるように錯覚しますが、実は、『響12年』は昨年の秋に国内販売を開始した新製品なのです。そのつくり手の輿水さんから直に「なかなかの出来に仕上がりました」とグラスを手渡され一口、口に含んで驚きました。瞬間、口の中に花が咲いたようと言ったらいいのでしょうか。今までの上質なウイスキーのそれを大きく超えた絶妙な快感が口に広がったのです。

 JRの山手線の電車も新幹線のぞみのN700系という最新型も同じ電車ですが、前者から後者に乗り換えるとこれが同じ乗り物かと疑うほどの別世界が広がることは多くの方が実感されていることと思います。