彼の名前は渡部陽一(わたなべよういち)。1972年生まれ、静岡県富士市出身。明治学院大学法学部を卒業後、カメラマンに。ピグミー族の撮影でアフリカのジャングルに行った際、少年兵の集団に襲われたことが戦場カメラマンを志したきっかけ。「最前線と遭遇するのは初めてでした。銃弾が撃ち込まれ、トラックから転げ落ちて失禁してしまい、袋叩きのリンチに遭い、身ぐるみはがされて命だけは助かりました」とテレビ番組内で語っている。振り返って「当時、戦場カメラマンとしての知識はまったくなく、無知ゆえに現場に飛び込んでいけました。今から振り返ると恐ろしく危険な旅をしていたことに身震いします」とも。

 1993年にアフリカ、ザイールの内戦を取材したのを始まりに、これまでルワンダ、コソボ、ソマリア、パレスチナ、イラク、パキスタン、チベットなどの戦地や被災地で取材を行ってきた。最近では今年3月にアフガニスタンの日本人拘束事件を取材している。

 バラエティー番組に初めて出演したのは今年1月29日。TBSの「笑撃!ワンフレーズ」で、「修羅場」を語るゲストの一人として登場した。出演のきっかけは、昨年末に放送された特番「一億三千万人の法則」(TBS)でインタビューを受けたことだという。「笑撃!ワンフレーズ」では、司会の千原ジュニアに「なんでそんないい声なんですか?」「(後番組の)NEWS23でやっていただければと!」と突っ込まれるなど、共演者から質問や突っ込みが相次いだ。千原の発案から、声の「着ボイス化」も決定。

 mixiの「渡部陽一:戦場カメラマン」コミュニティには開設から約半年で2500人以上が参加(7月16日現在)している。この人気について本人は、「国際報道をニュースで見る事のない世代の方々に、戦場カメラマンという仕事や取材先からの現場報告を幅広く知っていただける機会を得られた事は光栄であります」と話している。

 著書に『世界は危険で面白い』(産経新聞出版)などがある。今後の出演予定は「メレンゲの気持ち」(7月31日)、「踊る!さんま御殿!!」(8月3日)、「ライオンのごきげんよう」(8月20、30、31日)、「Qさま!!」(8月23日)など。

撮影現場で子どもたちの警戒を解くために「アイアム、ブルース・リー」と言って距離を縮めることもあるという(画像クリックで拡大)

(文=小川 たまか/プレスラボ)