自分の未来にもたらされる「ゆとり」に満足する姿勢

 ここまで、実際にご相談にいらっしゃったご夫妻のキャッシュフローを用いて説明してきました。今回のケーススタディを通じて皆さんに伝えたいのは、「満足する姿勢」です。

 実際に資産運用にチャレンジすれば、どうしてもたくさんの利益が欲しくなります。ですが大切なのは、まず負けないこと。そして安易に、過度のリスクを負ったギャンブル的な運用に陥らないことです。

 例えば、先ほどのご夫妻の場合は、4%の運用利回りの安定確保を優先課題にすべきです。その数字が実現すれば、ゆとりが手に入るという根拠を持っているご夫妻は、自信を持って優先課題を実践できるはずです。

 目標利回りとは、どれだけ贅沢したいかを基準に算出するものではありません。どれだけの数字ならば、自分の未来に「ゆとり」がもたらされるかを基準に算出するものです。もちろん、資産運用に対する考え方は千差万別で、様々な投資スタイルがあって然るべきでしょう。ですが一攫千金を目指すスタイルには、それなりの危険性が伴うことを理解しておく必要があります。

 皆さんには、まずは、未来に対する安心を最優先することをお勧めします。

著者

山田英次(やまだ えいじ)

山田英次

ブレインズパートナー有限会社代表取締役、ファイナンシャル・プランナー。
私立麻布高校を卒業し、慶應義塾大学にて国際経営学を専攻。外資系金融機関を経て、独立系金融コンサルティング会社を設立し、現在は主に全国各地で開催される講演会を通じてのアドバイスを精力的にこなす。住宅購入、教育資金、セカンドライフに向けた資産形成など、個人の生活に密着したコンサルティングにおいて、多くの実績があり、幅広く支持されている。現在、ブレインズパートナー公式サイトにて教育費に関する無料相談受付中→ http://www.brains-p.com/


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