2010年6月24日、アップルのスマートフォン「iPhone 4」がついに発売された。事前の予約は早々に打ち切られ、発売当日には早朝から購入待ちの長い行列ができるなど、予想を超える過熱ぶりがテレビや新聞でたびたび報じられた。

 いざiPhone 4を入手したら、それまで使ってきたiPhone 3GSやiPhone 3Gなどの手持ちの旧型iPhoneを買い取りに出してお金の足しにしよう、と考えている人も多いだろう。だが、iPhone 4の発売で旧型iPhoneの買い取り量が増えることを見込み、早くもアキバの中古ケータイショップの買い取りや販売価格に動きが出ているようだ。

6月24日に発売が始まった「iPhone 4」。予想を超える人気で、早々に予約を打ち切る販売店が続出。数少ない当日販売分を狙い、発売3日ほど前から販売店の前に並ぶ人も現れた(画像クリックで拡大)

 買い取りに出そうと考えている人は、少しでも高く手放したいはずだ。今回は、iPhone 4発売直前の買い取り状況を調査しつつ、誰よりも高く買い取ってもらうためのポイントをアキバのショップに取材した。

iPhone 3G/3GSをより高く売りたいならば、1日でも早く!

 中古ケータイの取り扱いを強化しているじゃんぱら 秋葉原4号店の北風大輔氏は、「iPhoneの買い取り価格は、今ならまだ高い水準で推移している」と語る。iPhone 3GSの16GBモデル「MC131J/A」の買い取り価格は2万5000円と、「実質負担金ゼロ」の販売方法からすると意外に高い印象だ。さらにひと世代前となるiPhone 3Gでも、8GBモデル「MB489J/A」が1万6000円とこちらも高値を付けていた。安定した需要を背景に、一般的な携帯電話よりも高い買い取り価格を設定していた。

中古iPhoneは中古ショップの中でも屈指の人気を誇る。これだけの在庫があってもすぐに売れてしまうそうで、買い取り価格も高止まりしている(画像クリックで拡大)

 だが、6月に入ったあたりから、買い取り価格の相場には明らかな変化が現れているという。先ほど紹介したiPhone 3GSの16GBモデル(MC131J/A)の買い取り価格は、1週間ほど前までは2万8000円前後だった。5月末の時点では3万5000円前後だったので、わずかひと月で1万円も買い取り価格が下がったことになる。iPhone 4の発売前から、相場は確実に下落していたのだ。

 別の中古ショップでは、iPhone 3GSの16GBモデル(MC131J/A)の買い取り価格を1万4000円にまで引き下げたところもあった。じゃんぱらの木之下省悟氏は、「買い取り価格の下落は予想した以上に早いペースで進んでいる」という。現在は高額な買い取り条件を提示しているショップも、買い取り商品の入荷状況によっては価格を一気に引き下げてくる可能性もある。値動きの激しいこの時期は、ショップによって倍近くも買い取り価格が異なる場合があるかもしれない。買い取りに出す場合は、最初に訪れたショップで即決するのではなく、複数のショップで査定して価格を比較検討する必要があるだろう。

 注目したいのが、旧々型となるiPhone 3Gの買い取り価格だ。現在の買い取り価格相場は、iPhone 3GSの16GBモデルが2万5000円前後なのに対し、iPhone 3Gの16GBモデルは2万円前後。思ったよりも新旧モデルの価格差が少ないのに驚かされる。

iPhone 4の登場で先々代モデルとなったiPhone 3G。意外にも、販売価格はiPhone 3GSと比べて差が少ない(画像クリックで拡大)

 だが、iPhone用の新しい基本ソフト「iOS 4」は、iPhone 3Gではマルチタスクに対応しない。iOS 4最大の機能追加が見送られた点が敬遠され、iPhone 3Gの中古相場は今後暴落する可能性がある。iPhone 3GSと大きく変わらない高値の買い取り条件が獲得できるこの時期が、iPhone 3Gをもっともおトクに手放すラストチャンスといえよう。