結論としては買いなのか

 新VAIO Pは、店頭モデルからもHDD搭載機が姿を消し、すべてSSDに変わっている。確かに旧モデルの最上位機でさえ遅いと感じるのだから、これは正しい構成変更だ。

 それでも店頭モデルと、今回借りた上位機を比べてみると、明らかに性能が違う。使い方にもよるが、僕が買うならVAIOオーナーメードで最高のスペックを選ぶ。

 ベンチの結果を見ても、また、体感上の性能でも、新VAIO Pとて高速とは言えない。いわゆる超省電力タイプのデュアルコアCPUを搭載したモバイルノートにも遠く及ばないのだ。Let's noteなどを見ればわかるように、最近は超省電力タイプのCPUが不人気で、通常電圧版を採用するモバイルノートが増えた。それだけ普段使っているパソコンとの差が大きいのだ。

 VAIO Pはさらに性能が低い。だから、最新モデルの最上位機でさえ、使うには割り切りが必要だ。メールやWeb中心に使って、たまに添付のOffice ファイルを開く程度が頃合いであろう。

 だが、それは悪いことじゃない。そもそも、VAIO Pはそんな用途に使うべきモデルだからだ。はっきり言ってしまえば、一般的なモバイルノートと比較しても、性能は下回っている。その分、小型軽量で、気軽に持ち歩けるというわけだ。モバイル性は、モバイルノート以下なのだ。新モデルの最上位スペックなら、ようやく割り切って使える範疇には収まっていそうだ。

旧モデルは、オーダー時にLバッテリーを選んだ。新モデルは、標準バッテリーで6時間駆動まで延びたのが素晴らしい。ちなみに旧モデルは4時間駆動だった(画像クリックで拡大)

著者

戸田 覚(とだ さとる)

1963年生まれのビジネス書作家。著書は120冊以上に上る。パソコンなどのデジタル製品にも造詣が深く、多数の連載記事も持つ。ユーザー視点の辛口評価が好評。近著に、『ここで差がつく! 仕事がデキる人の最速パソコン仕事術』(インプレス)がある。
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