ユーザー視点の辛口評価で好評の戸田覚氏による連載。今回はソニーの小型ノートパソコン「VAIO P」を評価した。初代モデルは速度の遅さが気になったが、新モデルではどうなのか? 使い込んでみて分かった実力とは?

 VAIO Pの新モデルが登場した。僕は初代VAIO Pを愛用していたのだが、実際に所有して使ってみると、耐え難い欠点に改めて気づかさるのだ。“改めて”というのは、買う段階でわかってたスペックが、毎日使うと耐えられなくなると言うことだ。

 本体サイズが小さいために、キーボードや液晶が小さいとか、拡張性が低いと言ったことは、僕にとっては苦にならなかった。長文を入力するような仕事にVAIO Pを使おうとは思っていないからだ。外出先でまとまった作業があるときには、別のパソコンを持って歩く。僕がVAIO Pを購入したのは、どこへでも負担なく持ち歩けて、メールの送受信やWebからの情報収集に活用するのが目的だった。僕と同じような考えで、手に入れた方は少なくないだろう。

 ところが、しばらく使い続けていると、パフォーマンスの低さに、イライラしてくる。初代モデルとはいえ、VAIOオーナーメードで、CPUにZ540(1.86GHz)、SSDモデルを選択したのだが、常駐ソフトが増えてくるともう耐えられない遅さになってしまった。Windows Vistaが悪いのかもしれないと、Windows 7を導入して各種アプリケーションを削除したところ、若干ましにはなったが、それでも遅い。

 例えば、客先で急遽オンラインストレージからファイルを落とすような場面では、相当に相手を待たせてしまう。これでは、店頭モデルをお使いの方は、相当にいらついているだろうと推察する。

 最近は、ややあきらめて出張や講演などのセカンドマシンとして、ベンチ要員に成り下がっているのだった。

 ところが、先日VAIO Pの新モデルが登場。VAIOオーナーメードでは、高速なCPUも選択できる。早速、最上位に近い構成のマシンを借りてみた。

借りたのは鮮やかな緑。僕がもし買うならこの色にする。地味な黒や白では、VAIO Pを買う意味がないだろう(画像クリックで拡大)

液晶面以外を同じカラーに統一する、なんともど派手なモデルだ(画像クリックで拡大)

モデルごとの共通部品であるバッテリーまで本体同色にするとは恐れ入る。つまり、バッテリーも色ごとに在庫するというわけだ(画像クリックで拡大)