競輪のオンライン投票サービス「チャリロト」をご存じだろうか? 3月下旬、ニュース番組等で取り上げられたばかりなので、ご記憶の方もいるだろう。チャリロトとは、1日に行われる競輪のレースのうち、9選手が出走する後半7レースの1着をすべて当てる「重勝式投票法」のこと。キャリーオーバー制を採用しており、払戻金は最高12億円に設定されている。

 こう書くとサッカーくじの「BIG」や「toto」と似ているように思えるが、全くの別物だ。BIGやtotoは「スポーツ振興くじ」と呼ばれる“宝くじの一種”だが、チャリロトは競馬の「馬券」や競輪の「車券」と同じ。スポーツ振興くじの“当せん金”が非課税なのに対し、チャリロトの“払戻金”は一時所得となり、所得税がかかってくる。この違いは大きく、ほかの所得や各種控除を考えないとしても、12億円のうち約2億3700万円は税金として徴収される計算だ。

■12億円の払戻金にかかる税金は?(平成21年4月1日現在)

一時所得の課税対象額=
総収入金額-収入を得るために支出した金額-特別控除額(最高50万円)の1/2

5億9974万9900円=
1,200,000,000(払戻金)-200(的中車券の購入額)-500,000の1/2


所得税額(1800万円を超える場合)=
所得金額×税率(40%)-控除額(279万6000円)

2億3710万3960円=599,749,900×40%-2,796,000

 とはいえ、最高12億円という金額だけでも魅力的なチャリロト。筆者も販売開始当初から注目してきたが、これまで購入することは1度もなかった。理由はカンタン。払戻金が少なかったからだ。BIGなどに比べると、チャリロトの参加者は少ない。また、1つの競輪場で開催されるレースは月間2~9日程度しかなく、競輪場ごとにキャリーオーバーを加算していく方式では、なかなか金額が大きくならなかったのだ。

 しかし、登場から3年目を迎え、ついにチャリロトを購入する理由ができた。注目したのは平塚競輪場。キャリーオーバーが初めて6億円を突破したのだ。もし、自分1人しか当たらなかったら、史上最高額の払戻金を独占できる。そのため「史上最高額が出るか!」と注目されたわけだが、ここでも当せん者は出ず、次回に繰り越されている。現時点のキャリーオーバーは6億2578万7550円。次回、4月29日から5月2日にかけて開催される平塚競輪で、チャリロトに初挑戦してみようと考えている方は、筆者以外にもいるはずだ。

チャリロトの公式サイト。投票券はここで購入できる