ユーザー視点の辛口評価で好評の戸田覚氏による連載。今回は三洋電機「Xacti」の新モデル「DMX-CS1」を取り上げる。低価格ビデオカメラが多数発売されている。画質はやはり物足りない2万円クラスの製品も多いが、4万円という価格のビデオカメラは果たして家族撮りにも耐えられるのか。戸田氏が下した評価とは!?

 日本でも、2010年春の市場に向けて、格安ビデオカメラが爆発的に登場してきた。僕は、アジア各国や米国での普及ぶりを目にして、「いつかは日本でもブームが来る」と確信していた。

 逆になぜ日本だけが状況が違っていたのかを考えると、ユーザーは「安かろう悪かろう」では、納得できないのではないかとも思う。2万円クラスのビデオカメラを海外で買ってくると、画質や製品のクオリティーが“日本人に見合う品質”とは思えないのだ。米国で観光客を見ていると、信じられないほど巨大な古いビデオカメラでうれしそうに撮影していたりする。ホドホドに最近の製品がそろっている日本の運動会での撮影事情とは大きく違うのだ。

 2万円クラスのビデオカメラでも、お気軽なメモやYouTube専用と割り切って撮影するなら、まあ満足できるだろう。だが、家族や旅行の思い出を残すには、やはり物足りないのだ。

 そこで注目するのが、三洋電機が2010年2月19日に発売する「Xacti」の新モデル「DMX-CS1」だ。実売価格は4万円程度とされているから、たぶん3万9800円で販売がスタートするのだろう。ポイント還元等を考えても、2万円クラスのビデオカメラより、ちょっと高いのだ。とはいえ、7万円以上する本格的なビデオカメラと比べると、かなり買いやすい。

 この価格で、家族撮りに耐える性能を持っているのか、非常に興味深いところだ。

たたんだ様子は、ミラーが貼り付けられていることもあって、まるでケータイのようだ(画像クリックで拡大)

ボタン類が非常に小さく、使い勝手はいまいち。特に一番上の静止画撮影時のシャッターは押しづらい(画像クリックで拡大)