皆さん、こんにちは。ファイナンシャルプランナーの山田英次です。

 早いもので、もう、あと2週間で2009年も終わりますね。今年は、地球全体では金融危機の深刻度が増し、経済が混乱を極めました。そして、この日本においては、政権交代という大きな変革はあったものの、経済環境には大きな好転がない状況が続いており、本格的経済復興の道筋が見えてくるのには、まだ、しばらくの時間がかかりそうです。

 そのような状況下、国内外の生命保険会社が、ここ数年、熱心に販売してきた元本保証型の変額年金保険から相次いで撤退していますが、これは仕方がないことです。昨年からの金融危機による株価の下落は、保険会社の想定をはるかに上回るものだったからです。いずれ、経済が落ち着けば、株価も回復していくでしょうが、ある一定期間が経過した時点で、「利益が出ていれば、その利益と元本を渡し」、「損失が出ていたとしても元本を返す」という2つの約束をしている金融商品を際限なく引き受けることは、企業のリスク管理という見地では許されないことだからです。

 今、その2つの約束をしてくれる金融商品が消えつつありますが、すべてが消えてしまう前に私達がやるべきことは、いま一度、その特性を理解し、それを手に取るべきか否か、改めて、検証することです。皆さんそれぞれ、リスクのとり方や、運用コストに対する考え方は異なるかと思いますが、資産運用においては、選択肢を多く持つことが、よい結果につながります。

 そのような思いから、秋からの短期連載ストーリーのテーマとして、変額年金保険を選んだのですが、最終回となる今回のテーマは、『税金』です。

 資産運用の経験が浅い人には、ときどき、税金に対する関心が薄い人がいます。とても不思議なのですが、日々の値動きは、パソコンや携帯から熱心に確認する人が、利益に対する税制を曖昧にしか把握していないということが多々あるのです。変額年金保険を、初めてに取ったという人にも見られる傾向なのですが、これは、実にもったいないことです。

 決して難しいお話ではないので、今回のコラムで基本を押さえておいてください。変額年金保険に関する税金は、自分でもらう場合と、家族に遺す場合の2つに分けて考える必要がありますので、順番に見ていきましょう。