カプセルは繭に包まれているような居心地
「寝室環境システム」の実力は?

 そんなわけで、シャワーで汗を流したらさっさと寝るしかない。エレベーターでカプセルのあるフロアへ降りた。わずかな明かりしかないフロアの片側に、上下2段のカプセルが並ぶ。その様子は従来のカプセルホテル以上に、SF映画に出てくる宇宙船のコールドスリープのイメージに近い。

 新たに開発されたカプセル本体はFRP製。従来タイプに比べ奥行きが若干長くなっているが、中に入るとそれ以上に広さを感じる。見た目のSFチックな無機質感ではなく、繭のなかに包まれているような有機的な感じがある。

 ラジオ、テレビなどは当然備えていない。必需品であるはずの目覚まし時計もない。かわりにパナソニック電工の寝室環境システムが各カプセルに装備されている。これは、生体リズムに合わせて光をコントロールして、自然な睡眠の導入と覚醒をリード。質の高い睡眠をサポートするシステム。枕元のコントロールパネルのボタンで起床時間をセットすれば、その時刻に合わせてゆっくりとカプセル内が明るくなって、おだやかに目覚めることができる。

 ということなのだが、困ったことに、実際に寝てもいい眠りがこのシステムのおかげなのかははっきりしない。それもそのはず、ぐっすり眠っていたら、光がどう変化したのか分からないからだ。でも、ほぼ時間通り目が覚め、そのときにはカプセル内はもう明るくなっていた。システムを意識しなかったというのが、ちゃんと機能していた証拠なのかもしれない。ともかく、目覚まし音で強引に起こされない静かな朝はよいものだった。

エレベーターホールからカプセルの並ぶフロアへ。男性マークのサインの先はトイレがある(画像クリックで拡大)

壁面のサインはこんな感じ(画像クリックで拡大)

宇宙船のコールドスリープ? 上の段と下の段がずれている。真上で寝ている人がいないというのは、心理的にラク。(C)Nacasa & Partners(画像クリックで拡大)

正面からカプセルを見る。中に入ると、思った以上に広い。(C)Nacasa & Partners(画像クリックで拡大)