総合1位は8カラーの980円モデル「HP-FX10」
こだわり派には低音再生に定評のある「ATH-CKS50」が人気

ビックカメラ・山本氏が教える
インナーイヤー型ヘッドホン選び 基本の三箇条

  1. オーバーヘッドに比べて、価格と性能の幅が広いと知るべし
  2. 低音域に強いモデルが人気を得る傾向にあると知るべし
  3. ファッション性なら数千円、音質重視なら数千円から数万円が目安

 売れ筋を語るまえに、山本氏がインナーイヤー全体の傾向について説明する。「ジャンル全体の購入層は幅広いのですが、ラインアップが多いぶん、どんな人にも人気がある圧倒的1位というモデルは出にくいですね。販売数ベースでいえば1000円前後でカラーバリエーションを豊富にそろえたモデルが一番出ますが、音質を気にする方の売れ筋とはまた別のラインという感じがあります」

 同店の総合ランキング1位は、日本ビクターの「HP-FX10」とのこと。取材時の価格は980円(ポイント10%)。ブルーとブラック、オレンジ、グリーン、ピンク、レッド、バイオレット、ホワイトの8カラーをそろえており、「iPodやウォークマンのカラーに合わせて選ぶという人が多いですね。ファッション性重視の方に人気があります」という。

日本ビクター「HP-FX10」(画像クリックで拡大)

 現在、音質を気にするユーザーに人気が出やすいのは、低音の表現力に優れたモデルだ。「ロックを聴くからか低音域に注目する方が多いです。あるいは、オーバーヘッド型に比べて音の迫力が減ると考えている方がいるのかもしれません。ただ、インナーイヤーは中のドライバユニットの素材によって音質が大きく変わります。モデルによってはオーバーヘッド型をしのぐ音の分解能を持つものもあるので、必ずしも低音が弱いわけではないんですよね」

 そうした傾向のなかで1番ヒットしているのが、オーディオテクニカの「ATH-CKS50」だ。「オーディオテクニカは中音域を得意とするメーカーですが、ATH-CKS50は低音を重視して作られたモデルです。もとから優れた中音域に迫力ある低音が加わるとあって、4月に登場して以来、安定して売れていますね」

オーディオテクニカ「ATH-CKS50」(画像クリックで拡大)