今回は豪華なゲストを招いた特別編です。ご登場いただくのは、ブルックリンの街角にある煙草屋に集う男たちの物語を綴った名作映画『スモーク』(95年)のウェイン・ワン監督。最新作『千年の祈り』のプロモーションで来日したワン監督を直撃しました。そして特別ゲストとして、日本の映画界にはなくてはならない存在となった俳優、香川照之さんをお招きしました。香川さんは、ワン監督の大ファンです。さらに『千年の祈り』のプロデューサー、木藤幸江さんも登場、麻生氏も合わせて4人で、『スモーク』『千年の祈り』を中心に“映画話”に花を咲かせたようです。

ウェイン・ワン
1949年生まれ。オークランドのカリフォルニア美術工芸大学で映画制作を学ぶ。この時期にフランスのヌーヴェルヴァーグやニュー・ジャーマン・シネマ、溝口健二、小津安二郎、サタジット・レイなどの作品をむさぼるように見た。修士号を取った後香港へ戻り、公営の放送局R.T.H.K.(香港ラジオテレビ)に入社。「Below the Lion Rock」(獅子山下)など、普通の香港市民の日常を描いたリアリティ溢れるドラマシリーズを監督した。
その後、再び米国に渡り、サンフランシスコのチャイナタウンで社会福祉の職に就く。そこでのアジアの新移民達との経験にヒントを得て、批評家に絶賛された『Chan is Missing』(82年)が作られた。続いて撮った中国系アメリカ人母娘の関係を描いたファミリーコメディ「Dim Sum: A Little Bit of Heart」(85年)で監督としての名声を築いた。
米国に暮らす中国人を描いた作品で知られるが、ハーヴェイ・カイテル主演でブルックリンを舞台とした『スモーク』(95)や『ブルー・イン・ザ・フェイス』(95)といった一風変わった独立系作品や、ジェニファー・ロペス主演のハリウッドスタイルのロマンティック・コメディ『メイド・イン・マンハッタン』(02)も作っている。最新作『千年の祈り』は、11月14日から日本で公開される。(画像クリックで拡大)

『千年の祈り』
監督・プロデューサー:ウェイン・ワン/原作・脚本:イーユン・リー/プロデューサー:木藤幸江ほか/出演:ヘンリー・オー、フェイ・ユー、ヴィダ・ガレマニ、パシャ・リチニコフほか/11月14日、恵比寿ガーデンシネマほか全国順次公開/公式サイト:http://sennen-inori.eiga.com/
【あらすじ】中国で引退生活を楽しむシー氏(ヘンリー・オー)のただ一つの気がかりは、米国で離婚後、一人で暮らす娘イーラン(フェイ・ユー)のことだった。そんな娘を訪問するシー氏。だが、到着早々、イーランの生活に面食らう。朝食も食べずに出勤し、帰宅も夜遅い。部屋は殺風景で、中国の華やかな飾り付けは何一つない。父と娘の間に微妙な空気が流れる。そして、イーランの不倫を知ったシー氏は、彼女を問い詰める。だが、イーランも父の女性問題に対して疑惑を持っていた。初めて娘と向き合おうとする父の告白が始まった。
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