今回メタル斬りするのは、「B'z」「Crystal Kay」「山下達郎」の3組。久々のシングルヒット『イチブトゼンブ』を聴いて、マーティは改めてB'zの魅力を再発見したようです。また、現在発売中の「日経エンタテインメント!」11月号(表紙・吉高由里子)では「AKB48」「やくしまるえつこ」「Love」を分析しています。こちらもどうぞ。

 B'zの大ヒット中のシングル『イチブトゼンブ』を聴いて、改めてB'zのすごさに感激しました。

 アメリカのロックバンドでB'zと一番近い存在って言ったら、たぶんエアロスミスだと思います。どっちも王道のハードロックを鳴らすベテランバンドだし、どの曲もクオリティーが高いっていう点でもすごく似てるじゃん。ただ、僕自身の個人的な好みで言うと、B'zの方が断然好きです。

 その理由は何かと言うと、まず、ボーカルの差です。エアロのボーカルのスティーヴン・タイラーはたしかにカリスマ的な存在感があるけど、声のタイプ的には、僕の好みじゃないんだよね、あの叫び声を聴いてると、なんかいらついてきちゃって、歌に集中できないんだよ。その点、稲葉さんのボーカルは、テクニックも高いうえに、歌のメロディーをじっくり聴かせてくれるところが最高に素晴らしいじゃん。

 もうひとつの理由は、ギターの差です。エアロのファンには怒られちゃうかもだけど、エアロのジョー・ぺリーって、僕からすると、すごく“平凡”なギタリストにしか思えないんだよね。ギターソロにぜんぜん個性が感じられないし、「これだったら、スタジオミュージシャンが弾いてても区別がつかないんじゃん?」って思っちゃうこともあります。その点、松本さんのギターは、他の人の曲に参加しているときでも「これは絶対に松本さんが弾いてる!」って分かるし、新曲を出すごとに、常に1ランク上のかっこいいプレーを目指している姿勢にもすごく共感できます。

B'z
『イチブトゼンブ』
ドラマ『ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー』主題歌。「B’zはあれだけ人気なのにフォロワーがいないでしょ。テクニックがめちゃくちゃあるし、2人とも自分だけの独特なスタイルを確立しているから、マネしたくてもできないんだと思うよ」。

 今回の『イチブトゼンブ』も、メロディーだけを抜き出したら、イージーリスニングのBGMみたいに、結構大人っぽい雰囲気のコード進行なんだよ。だけど、それをロックの解釈で演奏し切っているところが、さすが大物の技だね。11月4日発売の『日経エンタテインメント!』12月号では、B'zの新曲『MY LONELY TOWN』を題材に、彼らの曲作りの秘密をさらに深く掘り下げてみる予定です。ぜひお楽しみに!