ららぽーと新三郷が注目を集めるのは、物販店が充実するためだけではない。長引く不況の影響で、今や消費者の買い物意欲は大幅に低減している。三井不動産でも、「もはやモノを消費するだけの商業施設は厳しい。買い物以外でも楽しめるような、体験型、時間消費型のSCになるよう工夫した」(三井不動産の品田主事)と話す。

 その最たる例が、エンタメ施設の強化だ。ららぽーと新三郷には、小さな子供連れの来店客向けに、日本初となる「きかんしゃトーマス」の屋内型テーマパーク「トーマスタウン」を導入。きかんしゃトーマスが住む架空の島「ソドー島」の世界観を忠実に再現、実際にトーマスやパーシーに乗車できるのが最大の魅力だ。ほかにも小学生以上の親子連れには、魚と触れ合える新しいコンセプトの水族館「よしもと遊べる水族館~ギョギョギョ! パニック」を用意。ユニークな切り口の水槽が60本以上並ぶほか、メインの大型水槽では、エビやヤドカリなどの「釣り」体験ができる。「ラウンドワン スタジアム」も入り、小さな子供から大人まで、幅広い層が体験して楽しめる個性的な施設がそろっている。

トーマスやパーシーなどに乗車できるのは10分程度。パーク内では、トーマスタウン専用のオリジナル通貨を使う。500円=3トーマス、1000円=7トーマスで、乗車するには1人4トーマスが必要。ほかにもボールプールやジムランドなどで遊べるエリアを設け、こちらは1人3トーマスで遊べる。「トーマスタウン・ドーナッツ」が食べられるカフェ、物販店などもそろえている
(c)2009 Gullane(Thomas)Limited.(画像クリックで拡大)

遊べる水族館のメインとなるのが、5つの大型水槽。テーマごとに異なる魚が泳いでおり、専用の釣り針と餌で水槽の底に潜むヤドカリなどを釣る。1回の入場で料金は大人(中学生以上)1500円、子供(4歳~小学生)1200円。リピーター獲得のために、半年間の入場パスなども用意する。横浜の「よしもとおもしろ水族館」で培ったノウハウを生かし、面白い切り口の展示も豊富。右写真は、難しい漢字の魚だけを集めた水槽(画像クリックで拡大)