ガルネクは“ディス・イズ・J-POP!”

 『Be your wings』は、GIRL NEXT DOORの通算6枚目のシングルです。

GIRL NEXT DOOR
『Be your wings』
ゲームソフト『テイルズオブ バーサス』テーマソング。「千紗ちゃんはキレイだし、声もいい。ボーカルの腕を見せるようなサウンドじゃないから、彼女の余計なテクニックを入れない歌い方と、エネルギーを伝える興奮しているような声がぴったり合うと思います」。

 この曲は“ディス・イズ・J-POP!”だね。濃厚なお醤油だけで味つけした和食料理みたいで、洋楽の世界には、これと似た音楽は絶対に見当たりません。

 どのへんが“日本的”かというと、まずいきなりイントロからして、「ドカーンッ」っていう爆発音から始まるじゃん。すごくドラマティックな仕掛けなんだけど、あまりにベタすぎて、洋楽ではありえません。でも、僕はベタが超大好きな人間だから、全然許します(笑)。

 もうひとつの日本的特徴は、バックの音が静かになる“オチサビ”が来ると、音がいったん静かになってから、ベルが鳴って「キラキラ輝いてる!」みたいな効果音が入ることです。これもやっぱり、世界中でいちばんキラキラした女の子たちがいっぱい街を歩いている日本にしかありえないチョイスだよね。外国人の友達から「J-POPを聴いてみたいんだけど、代表曲を教えてよ!」って言われたら、今後はこの曲を紹介してあげたいと思います。

 『sad to say』は、20歳の新人女性シンガーソングライター、JASMINEのデビューシングルです。プロデュースには、JUJUやSpontaniaなどのコラボ作品で活躍しているJeff Miyaharaさんが参加しています。

JASMINE
『sad to say』
デビュー後の初ステージが、10月25日のNe-Yoライブ(ゲスト)という大型新人。「声の強さや説得力に、ゴスペルを習っていた影響が感じるね。声がしっかりしていて早口だから、腕がある歌手だって分かる」。

 サウンド的にもJUJUやSpontaniaとの共通点が多く見つかりました。特に、同じサビをコピペ(コピー&ペースト)したみたいに何度も何度も繰り返して、聴く人の耳をトランス状態に引き込んでいく構成がすごくよく似てるじゃん。

 しかも、この曲の場合は最初から最後まで、ほとんど同じコード進行を繰り返してるから、余計にトランス状態が生まれやすいはずです。クセになって、ついつい何度もリピート再生しちゃった!っていう人もきっと多いんじゃないかな。

マーティ2冊目の単行本『サムライ音楽論』好評発売中!

 「福山雅治の楽曲構成力はビーチ・ボーイズ級」「木村カエラはマドンナ、Dragon Ashには華原朋美の影響を感じる」…など、独自の視点から斬ったJ-POP論で人気を集めるマーティ・フリードマンの連載「J-POPメタル斬り」が、2冊目の本になりました。

 今回は宇多田ヒカル、EXILE、Mr.Childrenといったビッグネームから、Perfumeやジェロなどのニューフェイスまで、最新ヒット100曲以上を“メタル斬り”。「カラオケ好きの日本人は詞を切って歌う」「メロディー重視のJ-POPではベースの低音が消えつつある」など、マーティだからこそ分かるサウンド分析も満載です。

 さらに、アメリカから移住して5年以上となるマーティが“ここが最高!ニッポン”と感じるツボを紹介。「渋谷109」から「レストランのBGM」「コンビニの期間限定お菓子」まで、日本人には当たり前すぎて気づかない“ニッポンのよさ”をマーティが語ります。

 J-POPという音楽と、日本という国の素晴らしさが再発見できる『サムライ音楽論』は全国の書店にて好評発売中です。是非、店頭でチェックしてみてください!

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著者

マーティ・フリードマン

 90年代、ヘビーメタルバンド、メガデスのメンバーとなりアルバムセールスを1300万枚超えの世界的なスーパーバンドへと導いたギタリスト。その後、J-POPに興味を持ち、メガデスを脱退。活動の拠点を東京に移し、ミュージシャンやプロデューサーとして活動している。11年9月には好評のJ-POPカバーアルバム第2弾『TOKYO JUKEBOX2』を発売した。発売中のSMAPの最新アルバム『GIFT of SMAP』(ビクター)では、木村拓哉のソロ曲『La+LOVE&PEACE』の作・編曲とギター演奏を担当するなど、他のアーティストへの楽曲提供、アレンジ参加など多数。日本の音楽や日本語の魅力について、外国人やミュージシャンならではの視点で様々なメディアにおいて語っている。「日経エンタテインメント!」の連載「J-POPメタル斬り」も大好評。公式ページはこちら