これからが楽しみな阿部真央と西野カナ

 『伝えたいこと』は、大分県出身の19歳の女性シンガーソングライター、阿部真央さんのデビューシングルです。

阿部真央
『伝えたいこと』
カップリングの『I wanna see you 』は「カルピスウォーター」CM曲。「僕の好みはカップリングの曲。英語圏の人は絶対言わない、J-POPにしかない英語の歌詞がキュンとくる」

 彼女のボーカルは、すごく独特の歌い方だね。巻き舌っぽいノリで、ちょっと男っぽく聴こえるときもあるから、「かっこいい!」って憧れちゃう年下の女の子のファンも多いような気がします。

 出せる声の範囲も、普通の女性ボーカルより、かなり広いんじゃないかな。特に、低音域をしっかりカバーできるのは、この曲みたいにロックっぽいノリの曲を歌うときには大きな強みになります。

 さらに驚いたのは、カップリングソングでは、また全然違う雰囲気のボーカルをこなしてることです。ロックもポップも、ひょっとしたらR&Bもいけちゃいそうで、今後がますます楽しみなシンガーだね。

 『君に会いたくなるから』は、三重県出身で08年にデビューした女性シンガー、西野カナさんの最新シングルです。

西野カナ
『君に会いたくなるから』
1stアルバム『Love one.』がヒット中の20歳。「カップルでうまくいってない人が読んだら、すごく共感する歌詞。切なさの残る曲との相性はバッチリだよね」

 この曲は、少し前にこの連載でも取り上げたSpontania feat.JUJUの『君のすべてに』と似てるところが多いね。ひとつめの共通点は、サビの最後がマイナーコードで終わるってこと。だから、ちょっと切なくて、胸キュンっぽい余韻が残るじゃん。

 もうひとつの共通点は、全部のサビがコピペされてて、どのサビでも同じおいしさを味わえること。そのぶんサビの印象度がぐっと深まる仕掛けだから、着うたランキングで人気が高いのも納得だよ。

マーティ2冊目の単行本『サムライ音楽論』好評発売中!

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著者

マーティ・フリードマン

 90年代、ヘビーメタルバンド、メガデスのメンバーとなりアルバムセールスを1300万枚超えの世界的なスーパーバンドへと導いたギタリスト。その後、J-POPに興味を持ち、メガデスを脱退。活動の拠点を東京に移し、ミュージシャンやプロデューサーとして活動している。11年9月には好評のJ-POPカバーアルバム第2弾『TOKYO JUKEBOX2』を発売した。発売中のSMAPの最新アルバム『GIFT of SMAP』(ビクター)では、木村拓哉のソロ曲『La+LOVE&PEACE』の作・編曲とギター演奏を担当するなど、他のアーティストへの楽曲提供、アレンジ参加など多数。日本の音楽や日本語の魅力について、外国人やミュージシャンならではの視点で様々なメディアにおいて語っている。「日経エンタテインメント!」の連載「J-POPメタル斬り」も大好評。公式ページはこちら