「レシピ」が、おもいっきりキテます。とくに、ネットでキテます。

 注目は、というか、もはや一般常識と言えるほどに。ここ1~2年で急激に成長して普及しているのが、「クックパッド」と「レシピブログ」の2つです。レシピ検索サービスの「クックパッド」は、7月に株式上場して、“ひさびさの大物登場”とビッグニュースになりました。一方の「レシピブログ」は、日本最大の“料理ブログ”のポータルサイトです。現在なんと7000もの料理ブログが登録されていて、その数は日々さらに増殖し続けています。

 この2つのサイトだけで、月間ユーザーは1000万人というから驚きです。それも、ただ漠然とネットをうろうろしている1000万人ではなく、毎日毎日、「きょうの晩ごはんはどうしよう?!」「あしたのお弁当のおかず何にしよう?!」「彼氏に(ダンナに、子どもに)美味しい料理を作って喜んでもらいたいんだけど……」という切実な欲求をもった1000万人です。と同時に、「自分が作った料理をみんなに知ってほしい。もっともっと、おいしいって言ってほしい!」という1000万人でもあります。データによると、30代の女性の4人に1人が、平日の午後4時台にレシピを探してネットや携帯でアクセス!

 となると企業や食品メーカーが放っておきません。そこに確実に、サイフを握って、買い物に行ってキッチンに立つ、「さあ、料理しなくっちゃ!」という女性が1000万人もいるのですから。「**(ビールとか調味料とか)にぴったりの料理のレシピを募集します!」といったレシピコンテストという形でみんなを巻き込みながら商品をPRしたり、サイトで人気の料理ブロガーさんとコラボしたり。ずばりダイレクトな影響力を期待してPR・宣伝広告費がどどどっと流れ込んでいるようです。

『六〇〇万人の女性に支持される「クックパッド」というビジネス』 (角川SSC新書 2009.5)(画像クリックで拡大)

『レシピブログで夢をかなえた人たち』 (ヴィレッジブックス新書 2009.6)(画像クリックで拡大)

 で、なにがすごいって、たとえば「レシピブログ」から、次から次へと次世代人気料理研究家が誕生しているということです。ためしに、栗原はるみさんや辰巳芳子大先生といった高名な料理研究家さんもびっくりの最新トッププレーヤーの名前を挙げてみますね。累計100万部、200万部のベストセラーレシピ本があったり、番組を持っていたり、商品開発などひっぱりだこのそうそうたるスターばかりです。知らないとかなりヤバイですよ!!

こうちゃん  http://blogs.yahoo.co.jp/boooy2005
YOMEさん  http://ameblo.jp/yomecafe3/
SHIORIさん  http://ameblo.jp/karegohan/
かな姐さん  http://ameblo.jp/tenkichikaachan/
ヤミーさん  http://3stepcooking.blog43.fc2.com/
izumimirunさん  http://izumimirun.exblog.jp/
solaさん  http://swinging-bird.cocolog-nifty.com/blog/
筋肉料理人さん  http://dt125kazuo.blog22.fc2.com/
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えだまめん!  http://edamamen55.blog66.fc2.com/

 どーです?! いま、活躍している超人気料理ブロガーの面々。幸せ料理研究家『こうちゃんの簡単料理レシピ』や、SHIORIさんの『作ってあげたい彼ごはん』、YOMEさんの『YOMEカフェ』をはじめ、オールスターばかりです。知らないと、いまどきバカにされてしまいます。筋肉料理人さんは、佐賀県で小さなガソリンスタンドを経営するかたわら、生活苦から居酒屋でバイトをするようになり、そこでの料理修行がすべて公開されて人気を獲得したというユニークな経歴の持ち主。いかにもネット時代の申し子です。

 見てわかるように、特徴的なのは、みなさんネットから出た人気者ということもあってか、これまでの常識ではとても考えられないような“ハンドルネーム”であるということ。「大先生」にご教示いただくというのではなく、となりのお姉さんやお友達に、とっておきのレシピをこっそり教えてもらう感覚。各地で展開している人気の料理教室「ABCクッキングスタジオ」のカジュアルでオシャレな雰囲気とも共通するところがあるように思います。

 ……えっ?!

 「最後の“えだまめん!”ってなんだ?」「そんなの聞いたことないぞ!」

 すみません、その正体は……