2009年7月22日、日本国内では46年ぶりとなる皆既日食が奄美大島の北部、屋久島、種子島南部、喜界島、トカラ列島などで観測される。中でもトカラ列島の悪石島は、皆既日食帯のほぼ真下に位置するため、今世紀見られる皆既日食では最長の最大6分25秒間も続くという。天体ファンならずとも、気になる今回の日食。昨年ごろから徐々に話題を集めてきたが、本番まで1週間に迫り、一段と盛り上がりを見せている。

 とはいえ、7月22日に観察できるのは、ごく一部の地域に限られる。海外でもインドから中国にかけて、見られる場所もあるが、いずれにせよ当日にぶらりと出かけるには遠い場所ばかりだ。しかし、ご安心を。皆既日食帯の近くでは、太陽の一部が欠ける部分日食が観察できる。今回の日食では、日本南部に皆既日食帯が通るとあって、全国どの地域からでも日食を観察できるのだ。

 「なんだ、単なる部分日食か……」とは思わないでほしい。今回の日食は欠ける割合(食分)が大きく、なかなか見応えがある。主要な都市の食分を見ていくと、鹿児島が約96%、那覇が約92%、福岡が約90%、広島が約86%、大阪が約82%、京都が約81%、名古屋が約79%、東京が約72%、新潟が約69%、仙台が約66%、札幌でも約51%と、太陽の半分以上が月の陰に隠れる。

 日食が観察できる時間は地域によって異なる。詳しい観察時刻は、国立天文台が公開している日食予定表などを参照していただきたい。一応、おおよその目安を書いておくと、午前9時半過ぎから太陽が欠け始め、午後12時半までには終了する。最も太陽が欠ける(食の最大)時刻は、午前11時55分から午後12時10分ごろだ。残念なのは平日午前の天体ショーだということ。仕事中という方が大半だろうが、可能なら早めの休憩をとり、屋上や近くの公園にでも出かけて、日食を楽しんでみてはいかがだろうか。

国立天文台が開設している「2009年7月22日 皆既日食の情報」ページ

日食が始まる時刻・最大になる時刻・終わる時刻はこちらを参照(画像クリックで拡大)