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 “森ガール”というのを、ご存知だろうか。

膝まであるホワイトのロングカーディガンなど、全体的に明るい印象。ブラックのコルセットがスタイリングを引き締めている(拡大すると、各アイテムの詳細データも見られます)

 森ビルのエレベーターガール、というわけではなく、“森にいそうな女の子”を指す言葉だ。SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)・mixi(ミクシイ)にある「森ガールコミュニティ」の管理人が友人に「森にいそうな格好だね」と言われたことが由来らしい。ゆるく、雰囲気のあるモノを好むスタイルらしく、アンティークショップや古着屋が集まる高円寺、下北沢、代官山界隈で見かけることが多かったが、今春からは原宿でも目立つようになってきた。

 そのスタイルは、まさに言い得て妙だ。前出の森ガールコミュニティには森ガールの定義とも言える60以上の条件が記されており、これを読むだけでなんとなく輪郭が掴める。ざっくりとまとめると、「どこかクセのあるAライン気味のゆるいレトロな花柄ワンピースに、タイツとぺたんこ靴を合わせている」コーディネートだ。

 ストリートで見かけるコーディネートもそれに準じており、ふんわりとしたAラインのワンピースを主役に優しい素材感を生かしたレイヤード(重ね着)を特徴としていることが多い。素材はコットンなどの自然素材が多く、化学繊維は少ない。クールやメリハリを排除し、優しくゆるいシルエットを出すことが重要のようだ。

 雰囲気として似ている「ナチュラル系」とも微妙な違いがある。あまり重ね着をせずボディラインを出すことに抵抗のないナチュラル系に対し、森ガールは重ね着などでドレープ感を出し、ボディラインを隠すシルエットが多い。それによって、ふんわりとした、ゆるい雰囲気が出るのだろう。

 とはいえ、外見だけではユルカジ系やナチュラル系、ロリータ系などとの違いを見分けることは難しい。見た人が「森にいそう」と思えば森ガールともいえるため、見る側に委ねられるスタイルともいえる。

レースのスカート。ボリュームがあるものが人気(画像クリックで拡大)

ロザリオのネックレスは徐々に人気が再燃(画像クリックで拡大)