「にねんMAX」は、毎月1900円余計に払う契約になっている

 なぜ、こんな仕組みになっているのだろうか? それは、イー・モバイルの料金プランに、あらかじめ通信機器の代金が含まれているからだ。イー・モバイルの一般的な料金プランをまとめた下の表を参照してほしい。

■イーモバイル料金「スーパーライトデータ」プランのラインアップ
プラン名 ベーシック+年とく割 新にねん にねんMAX
契約の内容 データ通信契約のみ データ通信契約
+データカード
データ通信契約
+ データカード
+ネットブック
月額基本料 1000円 1000円 2900円
パケット使い放題
時の上限金額
4980円 4980円 6880円
途中解約料 3150円 1000~2万4000円 2900~6万9600円

 イー・モバイルでもっとも安いのは、スーパーライトデータプランの「ベーシック+年とく割」という組み合わせだ。月額基本料は1000円で、パケット通信使い放題時の上限は1カ月で4980円になる。

 それに対して、100円パソコンが採用しているのは「にねんMAX」という別の料金プランである。月額基本料は2900円で、パケット使い放題時の上限は月6880円だ。つまり、にねんMAXはベーシック+年とく割よりも、毎月1900円余計に払う料金プランなのだ。言い換えれば「毎月1900円を余計に支払うことで、ネットブックとデータ通信カードをローンで購入する契約」といえるだろう。

 途中で解約すればいいのでは?と思うかもしれないが、2年以内に解約すると契約解除料が発生してしまう。にねんMAXの契約解除料は、2年間の契約期間の残月数×2900円となっている。もし1カ月目で解約すると6万9600円、1年間継続した時点で解約しても3万4800円のキャンセル料を払わなくてはならないのだ。

 途中で解約した場合のトータルの負担額をまとめたのが下のグラフだ。

▼イー・モバイル「にねんMAX」解約時のトータルコスト

 横軸は契約から何カ月目で解約するか、縦軸はトータルの負担額を表している。青の部分は毎月の月額最低料金で、赤の部分は途中解約料である。

 これを見ても分かるとおり、いつ解約しても7万2500円の負担が発生する仕組みになっている。契約期間の長さにかかわらず同じ金額になるわけで、これは実質的に「7万2500円で2年間の利用権利を買う」のと同じことだ。

 月額2900円からというと手軽に感じるが、実際には最低でも7万2500円の負担が必要になる。しかも、データ通信を普通に使えばパケット定額の上限いっぱいになってしまうので、6880円×24カ月分+頭金100円、総額16万5220円を支払う契約だと考えるのが妥当だ。