本当の値札は「セット販売で6万9700円」「パケット無制限なら16万5220円」

 ところが、100円パソコンの値札は、もっとも大事なことを一切書いていないことがほとんど。契約内容をきちんと書くと下のような値札になる(筆者作成によるもの)。イー・モバイルの「にねんMAX」という契約方法を利用した場合の例だ。

 100円パソコンの「100円」というのは、実は頭金になるだけの話なのだ。実際には「ネットブック本体」「データ通信カード」「データ通信の基本料金」の3つをセットにして、2年間で6万9700円を支払うことになる。間違っても「100円でパソコンが買える!」と理解してはいけない。

 これだけで油断してはならない。先ほど挙げた「6万9700円」の金額には、データ通信の基本料しか含まれていないからだ。イー・モバイルの基本料に含まれる無料通信分は2万3825パケットで、データ量に換算するとたったの3Mバイト程度。場合によっては、Webサイト1ページを表示するだけでオーバーしてしまう。それ以上の通信は1パケットあたり0.042円かかり、にねんMAXの契約時は約14Mバイト使っただけで上限の6880円に達してしまう。

 実際に使ってみると、14Mバイトなんてあっという間だ。「Yahoo! JAPAN」などのニュースサイトを15ページも見たら上限に達するだろうし、Youtubeの動画ならば1本だけでオーバーするだろう。つまり「少しでも使ったら上限一杯になる」と考えた方がよい。それを前提にした値札が以下の図だ。毎月の通信料の上限から基本料(2900円)を差し引いた3980円の24カ月分を加えた。

 「100円パソコン」と聞いて契約したのに、実際には2年トータルで16万5220円も払わなければならない契約なのだ! この仕組みを聞いて、あなたは100円パソコンを買う気になるだろうか?